30代の63.7%は「失業するかもしれない」

» 2009年12月09日 12時46分 公開
[Business Media 誠]

 今年も残すところあとわずかになったが、今年1年の家庭の経済状況はどのように変化したのだろうか。昨年に比べ、金銭的に「とても余裕がなくなった」(33.1%)と「少し余裕がなくなった」(43.2%)を合わせると、76.2%の人は“余裕がなくなっている”ことが、アイシェアの調査で分かった。

(出典:アイシェア)

 今年の世帯収入について、昨年よりも増えたという人はどのくらいいるのだろうか。昨年と比較して「多くなった(とても多くなった+少し多くなった」という人は15.0%にとどまった。「変わらない」という人は33.7%、「少なくなった(とても少なくなった+少し少なくなった)」は51.3%。「半数を超える人が昨年よりも収入の減少を実感しており、家計の厳しい状況を裏付けた」(アイシェア)

 インターネットによる調査で、20〜40代の男女505人が回答した。調査期間は11月18日から11月24日まで。

収入アップを目的に転職しますか?

 来年の世帯収入は今年と比べてどうなると考えているのだろうか。今年より「多くなると思う(とても多くなると思う+少し多くなると思う)」としたのは16.3%。「少なくなると思う(とても少なくなると思う+少し少なくなると思う」は40.0%、 43.8%の人が「変わらない」と回答した。「今年1年の世帯収入に対する評価よりはやや好転しているものの、来年も厳しい状況が続くという予想が多いようだ」(アイシェア)

(出典:アイシェア)

 また家族で最も収入を得ている人が、「失業するかもしれない」と感じている人はどのくらいいるのだろうか。失業の可能性が「ある」と答えた人は59.4%。中でも30代では63.7%と多く、「先行きの見えない雇用と経営への不安が明らかとなった」(同)としている。

 収入アップの目的で来年中に自身が就職・転職する予定がありますか? この質問に対し、予定が「ある」(5.9%)と「現在検討している」(20.4%)を合わせた、就職・転職予定がある人は26.3%。一方、予定が「ない」としたのは28.3%だったが、「ない(今後検討するかもしれない)」という人は45.3%と、今後検討の可能性がある人も多いようだ。

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