東大寺学園高校卒業、京都大学文学部卒業。印刷会社営業職、デザイン事務所ディレクター、広告代理店プランナーなどを経て、2004年にコミュニケーション研究所の代表。ブログ:「だから問題はコミュニケーションにあるんだよ」
「店内での入れ立てのコーヒーと遜色ない味(日経MJ新聞2009年10月9日付)」がセールスポイント。スタバが初めて出したインスタントコーヒー「VIA(ヴィア)」はハワード・シュルツCEOが自慢するほどの味、しかも1杯当たり1ドルを切る価格設定となっている。
「スターバックス店内では最も安いコーヒーでも1杯2ドル程度するため、その半額となる(同紙)」。それにしても、インスタントとしては十分高いとは思うが、スタバがインスタントコーヒーを出したことにニュースバリューがある。
実際に買って飲んでみた人の感想がブログにある。これを読む限り、純粋なインスタントコーヒーのようだ。つまり簡易ドリップ式でさえなく、顆粒(かりゅう)をお湯で溶かすだけ。ネスカフェとまったく同じだ。
その感想いわく「お店で買うスターバックスと同じまでには行かないながらも、その辺のインスタントコーヒーより何倍もおいしいリッチな味。ブラックでもとっても飲みやすく、どことな〜くナッツの風味が漂います。スタバのコーヒーを安く、手軽に飲めるので合格です」とある。
味はホントに良いみたいで、なかなか興味深い。
確かに味についてはシュルツ氏もかなり自信があるようで、妻にこっそりヴィアを出してみたがばれなかったという。いつもは本物のスタバのコーヒーを入れていたにもかかわらず、味の違いを見抜かれなかった。ヴィアの味は相当においしいということなのだろう(まさか、スタバオーナーの奥さんの舌が鈍いということはないはずだ)。
といわれると、早く飲んでみたいと思う。が、残念ながらヴィアは今のところ限定販売である。今年3月からシアトル、シカゴ、ロンドンで試験販売を行い、いよいよ10月から米国・カナダのスタバと小売店のコストコなどでも売り出されたようだが、日本での発売予定は未定らしい。
記事によると「同社は約20年前にインスタント市場への参入を検討したが、技術的な問題が十分にクリアできず商品化を見送っていた」とある。つまり20年かけてさまざまな問題を解決したわけで、相当な自信作だとみて良いのだろう。
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