ドラクエ&AIONは職場に影響を与えるか?誠 Weekly Access Top10(2009年6月27日〜7月3日)

» 2009年07月07日 08時22分 公開
[堀内彰宏,Business Media 誠]

 先週最も読まれた記事は「会社を辞めたい……そう感じる人が多い業種」。これで3週連続のトップということになる。生産調整で休みが増えている企業もあるが、不況下のコスト削減策として派遣社員の契約を切るような企業では社員の負担が増えるため、疲労がたまりやすくなりがち。疲れきったビジネスパーソンが「ほかの職場はどうなのだろう」と気になって読んでいるのかもしれない。

 そんなビジネスパーソンがある意味、さらに“疲れて”しまうかもしれないことが今週ある。「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」「The Tower of AION」という2つの大作ゲームのリリースだ。

「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」と「The Tower of AION」

 「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」は言わずと知れた人気シリーズの9作目で、7月11日に発売される。「ドラゴンクエスト」の第1作が発売されたのは1986年のこと。当時小中学生だった人は今、ほとんどが30代。職場では若手から中堅と呼ばれ始める年代となっているはず。ドラゴンクエストシリーズは毎作300万〜400万本程度販売されており、今作もその年代を中心にある程度売れることが予想できる。

 「The Tower of AION(タワー オブ アイオン)」は韓国発のオンラインゲームで、日本サービスのオープンβテスト※が7月7日からスタートする。同作は2008年度の「韓国ゲームアワード」で大賞を受賞、PC&オンラインゲームサイトの4Gamer.netの注目タイトルランキングでも4月中旬から首位をひた走っている。

※オープンβテスト……インターネットなどを通じてテスト参加希望者を広く募集し、試用してもらうテストのこと。正式サービス前なのでプレイ料金は無料。

 ドラゴンクエストもオンラインゲームもプレイヤー層は20代後半以上が中心になっているので(参照リンク)、職場への影響もきっとあるだろう。別のオンラインゲームで知り合った筆者の友人は、AIONをプレイするために仕事は早めに終わらせて、7日は有給休暇をとることにしたと言っていた。

 ゲームで遊ぶとストレス解消になるほか、経済の勉強になったり、人事管理の練習になったりもするのだが、短期的には寝不足になったりして実際の生活がおろそかになってしまうこともありがち。「ドラゴンクエストVIII」が発売された時には筆者の当時のバイト先の先輩が1週間「ドラクエ休暇」をとっていたり、とある雑誌編集部ではオンラインゲームが大流行して仕事が止まったりという話もある。

 とはいえ、やろうと思えば、ゲームを仕事で活用する方法もある。2つのゲームの特徴はネットワークを介して複数人が一緒に冒険できる点にあるので、契約を取りたい会社の担当者がこうしたゲームにはまっていたら自分も遊んでみてはいかがだろうか。筆者はゲーマーだから保証するが、親睦を深め、心の距離を縮めるにはゲームは絶好の場だ。相手がモンスターに囲まれた時に助けてあげたり、伝説の武器を格安で譲ってあげたりしたら契約が取れる……かもしれない。

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