初対面の商談相手、どこに注目しますか?身だしなみ特集(1/2 ページ)

» 2009年05月27日 07時00分 公開
[唐澤理恵,INSIGHT NOW!]
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唐澤理恵(からさわ・りえ)さんのプロフィール

お茶の水女子大学卒業後、大手化粧品会社に営業として入社。1994年32歳で最年少同社初の女性取締役に就任し、6年間マーケティング部門を担当する。2000年同社取締役を退任し、サブリネット株式会社を設立、代表取締役に就任。政治家・経営者のヘアスタイル、服装、話し方、立ち居振る舞いを指南するパーソナルデザイン事業を中心に活動。2007年4月社名を株式会社パーソナルデザインに変更。「イメージプロデューサー唐澤理恵Blog


 数十年前、中小企業への融資決定の際、こういう社長には決して貸してはいけないというタブーが銀行内ではあったようです。

 その1つがひげを生やしていることでした。明治大正の偉人はひげを生やしているのが普通ですが、戦後の高度経済成長期に入ってからはひげは自由人の象徴となり、中小企業の社長にはあってはならないものだったといいます。

最近ではヒゲトリマーも密かに人気を集めているという

 2007年11月、300人の方々にご協力いただいて「社会人の見た目に関する意識調査」を行いました。調査によると、商談相手にひげがあることを気にする人は男性は42%、女性は51%でした。気にする人の中でも相手の年齢や職業によっては気にならないという割合は、男性が80%強、女性は60%〜70%。仕事で言えば、カタカナの職業や芸術家であれば許せるという人がほとんどでした。

 女性よりも男性の方がひげを受けいれているという結果ですが、女性の方が許せる人が少ないのは、「ひげ=不潔」という公式が成り立つ場合があるからでしょう。「ひげ=男らしい」にはまっているうちは良いのですが、少し間違うと不潔になる。つまり、品格を示す口の周囲に存在するひげだけに、いかに清潔に整えておくかが重要なのです。

初対面の商談相手、注目する場所

 「初対面の商談相手、あなたは相手のどこを注目しますか」という質問に対して、「顔」という意見がほとんどでした。男性は71%、女性は63%です。

 男性は「顔」以外に「髪型」8%、「スーツ」6%、「シャツ」3%、「小物」2%、「ネクタイ」2%などと意見が分かれる一方、女性は「髪形」17%、「スーツ」10%、「小物」2%となっています。ここで言えることは男女とも「顔」と「髪型」でほぼ80%を占めているということです。つまり、相手の首から上、顔周りを見ているという結果です。

 では、顔の中で特にどこを見ているかというと男女とも8割が「目」であるという結果。「目は口ほどにものを言う」という言葉はまさにその通りでした。

 また、タカラベルモントによると20代〜30代の女性が男性のどこに最も注目するかという調査では、「顔全体」35%、「全身」27%、「服装」13%、「手や指」8%、「ヘアスタイル」4%、「肌」3%、「ひげ」2%、「その他」9%という結果に。やはり、何といっても相手の顔が一番気になるんですよね。

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