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ビックカメラ、ノジマ、自遊空間で「ぎゃざポ」実証実験スタート

» 2009年02月23日 10時56分 公開
[吉岡綾乃,Business Media 誠]

 NTTコミュニケーションズは2月23日から、おサイフケータイに複数の会員証を格納できるサービス「ぎゃざポ」(参照記事)の実証実験を開始した。ビックカメラ有楽町店のほか、スペースクリエイト自遊空間BigBox高田馬場店(3月9日から)、ノジマトレッサ横浜店(3月24日から)でも同様の実証実験を行う。いずれも6月30日まで。

 おサイフケータイを利用した会員証サービスにはさまざまなものがあるが、多くのものは1枚の会員証につき1つの専用アプリケーションが必要。つまり、複数の会員証を携帯に登録したい場合は、その数だけアプリをインストールすることにある。これに対し、ぎゃざポは1つのアプリをダウンロードすれば、その中に複数の会員証やポイントカードを登録できるのが特徴だ。同様のプラットフォームとしてはNECの「トクトクポケット」などがあるが(参照リンク)、トクトクポケットでは10枚前後の会員証登録を想定しているのに対して、ぎゃざポは100枚以上の会員証を登録できることが特徴となっている。

ぎゃざポのアプリケーションを起動した画面(左、中)。ビックカメラ会員証を登録したところ(右)
ぎゃざポアプリをインストールして実証実験に参加したユーザーには商品が当たるキャンペーンも実施

 ぎゃざポを使った実証実験の流れは以下の通りだ。(1)ビックカメラ有楽町店に設置されたFeliCaリーダー/ライターにおサイフケータイをかざすか、あるいはQRコードを読み込んで空メールを送り、返信されたメールに書かれたURLにアクセスしてアプリをダウンロードする。(2)ダウンロードしたアプリをおサイフケータイにインストールして店舗に持参すると、カウンターに設置されたリーダー/ライターで店員が会員証と携帯のひも付けを行う。

ビックカメラ有楽町店に設置された登録用リーダー/ライター(左)。おサイフケータイをかざすと(中)、三者間通信機能を利用して登録用のメールアドレスが送られる(右)

 以降は、おサイフケータイを各店舗の会員証の代わりに利用できる。ビックカメラの場合は、電子ペーパーを用いた端末を接続したFeliCaリーダー/ライターを採用しており、レジで会計する際にリーダー/ライターにおサイフケータイをかざすと、電子ペーパーにプラスチックカード会員証の裏に印刷されているのと同じバーコードが表示される。店員はこのバーコードを読み取って会員証の処理を行う。

レジで店員に会員証のカードを渡す代わりに、リーダー/ライターにおサイフケータイをかざす(左)。ぎゃざポアプリ内の会員証に表示されるものと同じバーコードが電子ペーパーに表示される。店員はこのバーコードを読み取って処理を行う(右)

 今回は実証実験ということで、利用できる端末はNTTドコモの一部機種に限られており(参照リンク)、auやソフトバンクのおサイフケータイは利用できない。NTTコミュニケーションズではぎゃざポの実用化について、実証実験の終了後に決定するとしている。

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