八王子JCTから東京都を北に縦断し、埼玉県の川島ICに至る約42キロメートルは、圏央道として最長の開通済み区間だ。
1996年3月に「青梅IC−鶴ヶ島JCT」(約20キロメートル)が開通したのを皮切りに、「青梅IC−日の出IC」(2002年3月開通、8.7キロメートル)、「日の出IC−あきる野IC」(2005年3月開通、2キロメートル)、「あきる野IC−八王子JCT」(2007年6月開通、9.6キロメートル)、「鶴ヶ島JCT−川島IC」(2008年3月開通、7.7キロメートル)と11年かけて開通した。
これによって、都心を通らずに中央自動車道と関越自動車道の行き来ができるようになった。今後は、川島ICからスタートして久喜白岡JCT(仮称)で東北自動車道と接続し、つくばJCTで常磐自動車道と連絡するまでの72.1キロメートルが2014年までに全線開通する予定となっている。
最も近い開通予定は「川島IC−桶川JCT(仮称)」で、2009年の開通に向けて目下工事が進行している。埼玉県内の残りの区間(「桶川JCT−五霞IC」)も用地取得が2007年の時点で8割を超えており、順調に進んでいると言える。
茨城県の「五霞IC〜つくばJCT」までの約41.2キロメートルは、2012年までに全区間が開通予定だ。ただし、2007年度当初時点での用地取得は44%にとどまっている。
川島ICからつくばJCTまでの区間が開通すると、中央自動車道−関越自動車道に続いて、関越自動車道−東北自動車道も都心を通過せずに行き来することが可能になる。これで都心につながる「9放射」のうち3つが圏央道で接続されることになり、都心交通量の削減効果がより高まることが期待できる。
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