“環境”をテーマに、さまざまなモノやサービスが出展される「エコプロダクツ2008」が開幕した(12月13日まで、参照記事)。
自動車メーカーのブースでは、燃料電池車や電気自動車、ハイブリッドカーなど、各社の最新エコカーが展示されている。洞爺湖サミットで使われたものあり、コンセプトモデルあり。ここではエコプロダクツ2008(特集ページ)で見学できるエコカーを紹介しよう。
本田技研工業のブースで展示されているのは2009年春に発売予定のハイブリッドカー「インサイト」のコンセプトモデルだ。10月にパリで開かれた「パリ国際モーターショー」で初登場したモデルで、日本での公開はこれが初となる。
F1撤退でも話題となった(参照記事)ホンダの、環境戦略の主軸となるのがこの新型インサイトだ。5人乗りの5ドアハッチバックで、200万円前後という“手が届く”価格に設定される見込み。販売目標は1年で20万台、これは現在の同社のHV年間販売台数の4倍近い、意欲的な数字だ。
今回展示されているコンセプトモデルは「ドアミラーやタイヤホイールまわりなどデザインは違うが、そのほかは(2009年に市販される新型インサイトと)ほぼ同じと思っていただいて構わない」(広報)。
「プリウス」の成功で、ハイブリッドカーに積極的というイメージを持たれているトヨタ(参照記事)。エコプロダクツ2008のトヨタブースでは、燃料電池ハイブリッド車「トヨタFCHV-adv」が展示されている。ガソリンではなく水素で走る、燃料電池とバッテリーのハイブリッドカーだ。
1回の水素充てんでの航続距離は約830キロメートル。マイナス30度の環境での走行テストもクリアしている。
ボンネットを開けると中央にあるのはパワーコントロールユニット(写真左)。自社開発の燃料電池「トヨタFCスタック」は、その下に収められている。座席下には70MPa(メガパスカル)と高圧の水素タンク(写真中)が入っており、助手席側後方に水素充てん口が設けられている(写真右)。
トヨタFCHV-advは9月より限定でリース販売されており、現在10台程度が企業・自治体などで使われているという。
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