ネットカフェでモンハン!?誠 Weekly Access Top10(2008年9月6日〜9月19日)

» 2008年09月22日 13時54分 公開
[堀内彰宏,Business Media 誠]

 編集長「やばい! もしかして先週、誰もトップ10書いてないんじゃない?」

 堀内「マジですか。でも今週のトップ10も書かないと」

 編集長「なら、2週間分まとめて書けばいいじゃん。堀内君頼んだ!」(得意気な顔で)

 というわけで、今週のトップ10は、2週間分をまとめてお送りしよう。

 この2週間で最も読まれた記事は「合コンでモテる人の部屋には『○○』がある」。東京タワーや夜景がきれいに見える部屋が、モテるためには重要ということだ。上野にある筆者の自宅からも東京タワーが見えないかと窓から乗り出してみたが、隣の建物に阻まれてしまう。残念ながら合コンでモテる日は遠そうだ。

 2位となったのは「大卒の初任給はいくら? 3社に1社が引き上げ」。とはいえ、不動産会社や金融機関が破たんしたりと、昨今は悪いニュースばかり耳に入ってくる。内定を取り消された人もいるそうで、2009年入社の新社会人には少し厳しい風が吹くかもしれない。

ネットカフェでモンハン!?

 筆者が注目したのは、9位に入った「“秋葉原”から“アキバ”、そして……――変化する街を作る方法」。筆者も週に2回は秋葉原に通っているので、その時の風景を思い出しながら記事を読んでいた。

 ここ数年でメイド喫茶などが新たに秋葉原に入ってきた、と記事では書いているのだが、比較的最近入ってきたものといえばネットカフェもそうだろう。Webページを見たり、オンラインゲームを楽しんだりするだけでなく、漫画を読むこともできるのだ。無料の食事サービスやシャワーまで提供している店もある。

 筆者も秋葉原にお気に入りのネットカフェがあり、しばしば訪れている。ホテルのロビーのようなオープンスペースの一角に陣取って漫画を読んでいるのだが、最近あるグループを見かける機会が増えてきた。それは、PSP(プレイステーションポータブル)を持ち込み、“モンハン”(モンスターハンター)で遊んでいるグループ。20歳前後の若者が3〜4人程度で集まって、通信プレイで一緒にゲームでの“狩り”を楽しんでいるのだ。

 その様子に、少し違和感を覚えた。ネットカフェは1時間滞在すると、1人400円ほど料金がかかる。それなら、公園のベンチを利用したり、ファミレスでドリンクバーを頼んで居座ったりするほうが安いのではないかと思ったからだ。そもそも、誰かの家を使えばお金は必要ないのではないか。なぜ、彼らはネットカフェでゲームをしているのだろうか。

 理由を考えていて、ふと大学時代に一緒に麻雀を打っていた友人の言葉を思い出した。なぜ麻雀をするかという話題になったとき彼は、「喋らなくてもコミュニケーションがとれた気になるから」と答えた。誰かと一緒にいたい、でも普通に会話をしているだけだと、話題がなくなったときに気まずくなる。麻雀なら、とりあえず目的があるので、喋らなくても場が成立するということだ。

 もしかすると、彼らがネットカフェを利用してゲームをするのも、話をするのが面倒だからなのかもしれない。公園やファミレスではゲームをやっていても、間が空いた時には話をしないと何となく気まずい。しかし、ネットカフェでは基本的に雑談禁止なので、それが免罪符となって話をしない状況が正当化される。できるだけ気を遣わずにコミュニケーションをとるにはどうすればいいか、と考えた末にネットカフェという結論に達したのではないだろうか。

 8月には常に満員だったネットカフェも、9月に入ると夏休みが終わったからか、空席が目立つようになった。彼らは今、どこでモンハンを遊んでいるのだろうか。

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