タスポ「申し込む予定はない」が4割超――持たない理由は?

» 2008年08月29日 11時43分 公開
[Business Media 誠]

 7月に関東や沖縄でタスポ(taspo)が導入され2カ月が経とうとしているが、タスポを所有している人はどの程度いるのだろうか。タスポを「持っている」と「申し込んだが、まだ届いていない」を合わせた割合は33%であることが、C-NEWS編集部の調査で分かった。同社が6月に実施した調査と比べ8ポイント増えたが、「申し込む予定はない」と回答した人は同11ポイント増の43%。約3人に1人はタスポを所有しているものの、“タスポは持たない派”も増えつつあるようだ。

 今後の喫煙について聞いたところ、「タバコを止めようとは思わない」は30%、「できればタバコを止めたい」と答えたのは41%。「できればタバコを止めたい」を男女別で見ると、男性36%に対し女性46%と、女性の方が禁煙をしたいと考えている人が多いようだ。

 インターネットによる調査で、20〜59歳の男女1000人(男女500人ずつ)が回答した。関東(茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、山梨)または沖縄県に在住し、喫煙している人が対象。調査期間は8月1日から8月3日まで。

タスポの申し込み状況(出典:C-NEWS編集部)

タスポを持たない理由「申し込みが面倒」がトップ

 タスポが導入される前、どこでタバコを購入していた人が多いのだろうか。最も頻繁に利用していたのは「自動販売機」(47%)で、次いで「コンビニエンスストア」(32%)だった。しかしタスポ導入後は「コンビニエンスストア」(57%)が最も多く、「自動販売機」(15%)を利用する人は大幅に減少した。

 タスポが導入されたにも関わらず、「持たない」といった人はどのような理由があるのだろうか。最も多かったのは「申し込みが面倒だから」で70%、以下「自動販売機以外で買えばよいと思うから」(60%)、「カードを持ち歩くのが面倒だから」「カードに顔写真が載るのが嫌だから」「登録の際に個人情報を提供したくないから」(いずれも31%)と続いた。6月の調査では「自動販売機以外で買えばよいと思うから」が1位で、「申し込みが面倒」が2位だったが、8月の調査では1位と2位が逆転した。

タスポを持たない理由(出典:C-NEWS編集部)

 タスポ導入を機にタバコ自動販売機の深夜販売(23時〜翌5時)再開が検討されているが、このことについては賛成32%、反対23%と賛成派が1割ほど上回った。賛成の理由として「便利」「タスポがあれば年齢確認ができる」などが多かったが、反対の理由は「わざわざ再開しなくてもいい」「未成年者が購入しやすくなる」「そもそも自動販売機が不要」といった声が目立った。

関連キーワード

taspo | たばこ | 自動販売機 | コンビニ


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.