「ダンナのカネ使いが荒くて……」。奥さんの悩みの真相は?誠 Weekly Access Top10(2008年7月26日〜8月1日)

» 2008年08月05日 13時53分 公開
[土肥義則,Business Media 誠]

 先週もっとも読まれた記事は「1番人気のマンション&一戸建ては?」。人気のマンションと一戸建てを見てみると、7000〜8000万円台クラスの物件がゴロゴロ。あまりにも庶民感覚とズレている(と思いたい)ので、「年収○○○万円台クラスの人気マンション」といったランキングを読みたいなあ、と思ったのだった。

カネは使っているが、減ってはいない

 ところで話は変わるが先日、ある知人の奥さんからこんな相談を受けた。「ダンナのカネ使いが荒くて……」。その夫婦は共働きで子どもがいないため、ダンナ(30歳)の小遣いは月に7万円。しかしタバコは吸わない、酒は飲まない、お弁当を会社に持参し、しかも超マジメな性格だという。話を聞く限り、とても無駄遣いしそうな人には思えないのだが……。

 「借金でもしているの?」と聞くと、お金は借りていないが、預金通帳の残高はゼロだという。「カネ使いが荒いという意味が分からない」と告げると、「実は小遣いのほとんどを金融商品に費やしている」と打ち明けてくれた。投資をしているのは株式や投資信託、FX、外国債券など、種類はさまざま。毎月、ちょっとずつ金融商品を買っていくのが、ダンナの趣味だそうだ。

 保有している金融商品で儲けることができるたびに、ダンナは嬉しさを誰かに伝えたいのか、株価が上がった理由を1〜2時間語り続けるそうだ。このことも奥さんにとってはストレスのようで、例えば10%上がったとしても、投資金額が1万円ほどなので、たった1000円(税金を差し引けば800〜900円)の儲け。1万、2万ならまだしも、1000円の儲け話に長々と付き合っていられない、という奥さんの不満にも頷ける。逆に値下がりしたときには、黙っていて何も言わないそうだ。うるさくないのはいいことだが、考えてみるとお金は減っているわけで、涼しい顔をしているダンナを見て、これまた奥さんは腹が立つとのこと。

 しかしこのダンナ――カネ使いは荒いかもしれないが、決して“ムダ使い”をしているわけではない。また今のところダンナの運用成績はトントンだというので、カネは使っているがカネは減っていないということに。それでは「儲かったときには食事にでも連れて行ってもらえば?」と言うと、首を振る奥さん。「儲かって分を投資すれば複利効果(リターンを投資することで、利益が利益を生む可能性がある)があるから」といって、ダンナは再び投資をするそうだ。

 夫婦にトラブルは付きものだが、せめてリターンの半分くらいは奥さんに還元した方が良さそうだ。そうでないと、ダンナの“株”が下がるかもしれないから……。

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