お金を管理するツール「人生通帳」を開始――ソニー銀行

» 2008年03月18日 17時41分 公開
[Business Media 誠]

 金融資産500万円以上を持っている人は、元本保証のないリスク商品(外貨預金、投資信託など)の残高をどれくらいの頻度で確認するのだろうか? ソニー銀行の調査によると「1週間に1回以上」が49%、「1週間に1回未満」が48%だった。また「金融資産を確認するのが面倒」と感じている人が多いことから、ソニー銀行では個人の資産を管理することができるツールを開発した。

 今回、ソニー銀行が提供する「人生通帳」は、異なる金融機関や航空会社などのポイントを1つに集約するもの(アカウントアグリゲーション)。3月26日から利用することができる。こうしたサービスは他社でも扱っていて、マイクロソフトのパッケージ「Microsoft Money Plus Edition」の価格は1万2390円。ソニー銀行の人生通帳を利用するには、口座残高または融資残高が2カ月連続で10万円に満たなければ継続して利用できないが、基本的には無料としている。

家族構成や収入などを入力すると将来設計をアドバイスしてくれる(左)。携帯電話でも「人生設計」を利用できる

 人生通帳は117のサイト(銀行23、証券会社24、クレジットカード25、FX(外国為替証拠金取引)など14)を管理できるほか、Googleカレンダーとも連携していて、Googleカレンダーに入力した情報を人生通帳でも見ることができる。またお金だけではなく企業が発行するポイントの有効期限や、どのポイントを交換できるかなどを表示している。

 さらにソニー銀行での口座を収益性とリスクの観点から視覚的に表示する、「お金マップ」を利用することができる。収益性を縦軸に、リスクを横軸に設定し、各金融商品の金額の大小を円の大きさで表示している。例えば外貨預金を保有していて、円安になれば外貨定期預金の円が大きくなっていくが、円高になれば円は小さくなる。また「いままで」「いま」「これから」といった時系列による比較も可能となっている。

お金マップ

 このほか家族構成や収入、生活費などからライフプランを分析し、将来設計をアドバイスするサービスも加えた。ソニー銀行のマーケティング・オフィサー河原塚徹氏は「携帯電話でも人生通帳を利用できるようにした。これは女性からの要望が強く、日本の金融機関では初めてのサービス」と話す。

利用できる金融機関
銀行 足利、大垣共立、埼玉りそな、滋賀、シティバンク、ジャパンネット、新生、住友信託、スルガ、セブン、千葉、東京スター、東京都民、北都、みずほ、三井住友、三菱東京UFJ、八千代、ゆうちょ、横浜、楽天バンク@TTB、りそな
証券 アイザワ、イートレード、エイチ・エス、SMBCフレンド、オリックス、カブドットコム、クリック、ジェット、ジョインベスト、新光、大和、東海東京、東洋、トヨタFS、日興コーディアル、ネットウイング、ひまわり、ファンドネット、フィデリティ、松井、マネックス、三菱UFJ、楽天、リテラ・クレア
クレジットカード イオンクレジット、出光、NTTグループ、OMC、オリコ、JCB、シティ、ジャックス、JOMO、セゾン、セントラル、ダイナースクラブ、ティーエスキュービック、DC、NICOS、VIEW、三井住友、UFJ、UC、ライフ、楽天KC、りそなカード(セゾン)、りそなカードJCB・UC・VISA
FXなど アイディーオー外国為替・商品先物、NTTスマートトレード、岡地、外為ドットコム、サイバーエージェント、田中基金属工業、オリエント貿易、東京コムウェル、ドットコモディティ

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