スーパーの深夜営業はエコ? 賛成と反対が拮抗

» 2008年02月01日 17時31分 公開
[Business Media 誠]

 地球温暖化など環境問題への関心が高まっている中、日本最大級の環境見本市「エコプロダクツ2007」が12月に開催され、過去最大規模となる632の企業と団体が出店した。しかし認知度はまだ低く、エコプロダクツを「よく知っている人」はわずか3%、「なんとなく知っている」が18%。中でも10代では、「エコプロダクツという言葉を初めて聞いた」人が75%に達した。

 またスーパーの深夜営業や24時間営業について聞いたところ、「ライフスタイルが多様化しているから賛成」が51%、「エネルギーの無駄遣いだから反対」が49%と拮抗。年代別で見ると、30代以下では賛成派が多数を占め、40代からは反対派が多くなっている。

 C-NEWS編集部は「エコプロダクツ2007」を題材に、生活者の環境問題や企業や団体の取り組みについて調査を実施した。インターネットを使った調査で、15歳以上の500人が回答。調査期間は2007年12月28日から12月30日まで。

スーパーの深夜営業は賛否分かれる

環境に配慮していると思う電化製品メーカーは「松下電器」がトップ

 「エコプロダクツ2007」で紹介された企業や団体の取り組みに対するイメージを聞いたところ、東京海上日動火災保険の「マングローブ植林プロジェクト」は、取り組みの認知率が最も高く、「効果が期待できる」でも最多だった。CO2削減への取り組みをポイント化する、再生可能エネルギー推進協会の「ポイントCO2地域ネットワーク」は、「画期的なアイデア」との声が多かった。

 また自然エネルギーの普及を進める「太陽光発電所ネットワーク」は、「必要性が高い」「魅力を感じる」の2つで最多票を得た。 賛同できるという割合が最も多かったのは、店舗で使用する電力を太陽光発電でまかなうなどの取り組みを行う、イオンの「エコストア」となった。

 環境に配慮していると思う電化製品メーカーを聞くと、女性では「松下電器(ナショナル、パナソニック)」が33%、男性では「シャープ」が32%でトップ。全体では松下電器が2ポイント差で1位という結果になった。

環境に配慮した取り組みをしたい人は9割以上

 環境に配慮して、普段の生活の中で行っていることは「ゴミの分別をする」が75%、「歯磨き・洗顔中は水道を止める」が67%、「テレビをつけっぱなしにしない」が56%でトップ3。一方で割合が少なかったのは、「クールビズファッションをする」「ウォームビズファッションをする」「電力消費の少ない電化製品を使う」だった。

 今後、生活の中で環境に配慮した取り組みをしたいかという質問には、全体の96%が「積極的にしたい」「まあしたい」と回答している。

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