11月より、ローソンにおいてEdyの現金チャージ(入金)の扱いが始まった。ビットワレットとローソンは共同で、ローソンでEdyを利用またはチャージしたユーザーを対象とする「ローソンでEdy!キャンペーン」を行っている。すでにローソンでは8月23日からEdyでの支払いが可能だったが(別記事参照)、チャージは対応していなかったためだ。
11月20日からは、イオングループのコンビニエンスストアであるミニストップで、WAONが利用できるようになった(別記事参照)。東北、関東、北陸、近畿、四国エリアの約1700店舗でWAONの利用を順次開始。同時に、ミニストップ「WAON」デビューキャンペーンを実施している。また、NTTドコモのおサイフケータイだけではあるが、モバイル版WAONの提供が始まった(別記事参照)
11月15日には、ソフトバンクモバイルが同社のおサイフケータイに「nanacoモバイル」をプリインストール(別記事参照)すると発表した。11月17日に発売する「920SH」を皮切りに、ソフトバンクのS! FeliCa端末に「nanacoモバイルアプリ」をプリインストールしていく。
交通系電子マネーのトピックとしては、オートチャージ機能付きPASMO(別記事参照)が、11月26日に50万枚を突破した。
以下、各社が発表しているFeliCa決済の最新データについて、プリペイド型電子マネーとポストペイFeliCa決済に分けてまとめる。
→近畿・東海でWAONがスタート、nanaco発行数500万を突破――FeliCa決済利用状況(10月版)
→WAON発行数が急増した理由は――FeliCa決済利用状況(9月版)
→ICOCAの発行枚数、300万枚を突破――FeliCa決済利用状況(8月版)
→電子マネー、利用回数No.1はnanaco―7月FeliCa決済利用状況
以下の表では、FeliCaを利用した決済方式のうち、電子マネー(前払いでお金をチャージし、そこから減算して利用する)の利用状況をまとめている。いずれも10月末時点の数字だ。
今月から、JR東日本が発表するSuicaの月間利用件数が、Suica+PASMO+ICOCAの利用件数を合わせたものになった。10月分の月間利用件数としてJR東日本では“2159万件”と発表しているが、下表ではPASMO(286万件)とICOCA(43万1000件)を引いた数字を表示していることをお断りしておく。
先月と比較して、目立って大きく増えているのは、ICOCA電子マネーが利用できる店舗数だ。9月末数字では415店だったのが、10月末には5100店舗と大幅に増えている。
理由は、WAONの利用エリアが10月から大幅に拡大し(別記事参照)、近畿エリアではWAONのほかにICOCAも取り扱い可能になったため。これまでは関東地方(1都6県)のみだったが、10月15日より愛知県、岐阜県、三重県、大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、滋賀県でもWAONが利用可能になった。新たにWAONの取り扱う近畿エリアの店舗では、ICOCAとiDを、中部エリアの店舗ではSuicaとiDの取り扱いを開始している。これに伴い、ICOCAだけでなく、Suica、WAON、iDの利用可能店舗数も増えている。
なお表には含まれないが、6月1日から運用を開始した登録制のポイントシステム「Suicaポイント」(別記事)の会員数も聞いた。JR東日本によれば、10月末現在の数字で会員数は26万9000人、加盟店は5200店。
サービス名 | 事業者名 | 発行枚数(おサイフケータイ分) | 利用可能店舗数 | リーダー/ライター台数 | 10月の月間利用件数 | いつ時点の数字か | 備考(※) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
Edy | ビットワレット | 3430万枚(610万) | 6万9000店 | 非公表 | 2250万件超 | 10月末 | なし |
ICOCA | JR西日本 | 327万枚(なし) | 5100店 | 非公表 | 43万1000件 | 10月末 | なし |
nanaco | セブン&アイHLDGS | 507万枚(52万) | 1万1853店 | 推定2万3706台 | 3200万件 | 10月末 | R/W台数は店舗数×2を目安に計算 |
PASMO | PASMO協議会加盟事業者 | 577万枚(なし) | 2680店 | 2962台 | 286万件 | 10月末 | なし |
Suica | JR東日本 | 1922万枚※(68万) | 2万2750店 | 3万9630台 | 1829万1000件 | 10月末 | 相互利用できるPASMOの加盟店を加えると2万5120店、4万2270台。利用件数は2159万件からPASMO、ICOCAを引いて算出 |
WAON | イオン | 150万枚 | 1万1000店 | 非公表 | 非公表 | 10月末 | 利用可能店舗は関東中心 |
下表では、後払い式のFeliCa決済サービスの利用状況をまとめた。
PiTaPaの発行会社数は先月と比較して、2社増えて14社となった。洋服の青山と三重銀行が加わったためだが、特に洋服の青山は順調に会員数を増やしており、1カ月弱で6000人以上のPiTaPaユーザーを獲得したという。
サービス名 | 事業者名 | 会員数(おサイフケータイ分) | 利用可能店舗数 | リーダー/ライター台数 | 6月の月間利用件数 | 発行会社数 | 備考(※) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
iD | NTTドコモ、三井住友カード他 | 467万人(370万人※) | 非公表 | 22万台 | 非公表 | 58社 | 10月末数字。携帯ユーザーはDCMX/DCMX miniユーザー数より推定し、9月30日の数字 |
PiTaPa | スルッとKANSAI | 87万人 | 1万6000店超 | 推定1万6000台超 | 2700万件(電子マネー+交通利用※) | 14社 | 10月末数字。電子マネーのみの利用件数は非公表、発行会社数は提携カード発行13社+スルッとKANSAI |
QUICPay | JCB、トヨタファイナンス他 | 320万人(非公表※) | 非公表 | 7万5000台 | 非公表 | 14社 | 10月末数字。会員数のうちおサイフケータイ利用者の割合は推定2〜3割 |
VISATOUCH スマートプラス |
三菱UFJニコス※ | 28万枚※(推定14万) | 非公表 | 1万9000台 | 非公表 | 2社※ | 9月末数字。会員数などは三菱UFJニコスの発表数で、3カ月に1回の集計 |
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