先週最も読まれた記事は「クレジットカードのススメ――達人のカード術に学べ!」。8位にランクインした「最終回! 超ビギナーとダメ投資家は持ち金100万円を超えたか?」は投資特集の連動企画で、7月からスタートし全12回で終了した。
フリーライターの高橋暁子とBusiness Media 誠の営業部員・真野裕章、そして記者の3人が銘柄を選んで100万円を運用し、3カ月後に誰がトップの成績を残すかという連載企画。結果は、株のことを全く知らなかった高橋がトップ、2〜3年前から投資をしている記者は最下位だった……。
以下は、実話を基にしたフィクションである。
とある吉祥寺にあるダーツバー。
高橋暁子は、ビールジョッキを机に叩きつける。
高橋 ったく、やってられへんで! なんで最終回の「誠倶楽部」が8位やねん!?
友人 ちょっと暁子、飲みすぎじゃない? それに、どうして関西弁なの?
高橋 3カ月もあの関西人2人(土肥、真野)と同行取材してたら、関西弁がうつってしもうたわ。
再びビールを飲み始める高橋に、隣の席にいた男性が声をかける。
男性 あの〜、ひょっとして高橋さんですか?
高橋 (ビールを飲むのを止め)えっ!? は、はい。
男性 やっぱりそうでしたか。実は僕、株に興味がありまして、毎週、誠倶楽部を楽しみに読んでいました。
高橋 ありがとうございます! こうして読者の方から声をかけられるなんて……本当に嬉しいです。
男性 僕、田中(仮名)と言います。某カメラ会社で画像解析ソフトを作っているんですが、昼休みに誠倶楽部を読んでいました。
それにしても高橋さんの成績はすごかったですね。今年の夏はサブプライムローン問題などで大荒れ相場だったのに、結果的に持ち金を増やすなんて。僕なんて大損しましたよ(苦笑)。銘柄選びのコツを教えてくれませんか?
高橋 そ、そんな……私が教えることなんて、なにもありませんよ。
田中 謙遜しないでください。大幅に株価が下がった8〜9月で、多くのヘッジファンドが倒産しましたから……つまり高橋さんは“投資のプロ”以上ですね。
高橋 そ、そうですか……はは。
その後、高橋、友人、田中は株の話で盛り上がる。ひとしきり酒を飲んだ後、3人でダーツをすることになった。田中は矢を的にめがけて投げるが、少し外れる。
田中 難しいな〜。
友人 ひょっとして株の銘柄選びも、ダーツと同じだったりして。適当に矢を投げたら的に当たるように、暁子も適当に選んだ銘柄が上がっただけだったりしてね(笑)。
高橋 そ、そんなことないわよ。ちゃんと企業の業績を調べて、上がりそうな銘柄を選んだのよ。ダーツの矢も適当に投げませんからね。今から矢を投げて真ん中に当てるわよ。よーく見ててよね……やーっ!
矢は的からはずれ、壁に突き刺さる。
友人と田中 ……。
ダーツの的を外した高橋だが、田中を射止めることはできたのだろうか? その後の2人については知る由もない。
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