お父さんにとっては、大増税で「小遣い」がガーン!誠 Weekly Access Top10(2007年6月12日〜6月18日)

» 2007年06月26日 19時25分 公開
[土肥義則,Business Media 誠]

 今週、最も読まれた記事は「民主党『生活がガーン!』マンガは“もったいない”」。民主党の公式Webサイトに「大増税で生活がガーン!なことに。」というマンガが掲載されているのだが、党の税金関連コンテンツへのリンクすら張られていない。せっかく話題性のあるコンテンツ(マンガ)を載せているのに、党が読ませたい内容へ読者を誘導できていないのはもったいない……という記事だ。読者のことを考えたらリンクを張るのは常識なのに、そこを“考え”られないということが、国民の気持ちをいまいちつかみきれていない民主党の体質かもしれない。

 記事中にもある通り、住民税がこの6月から増額となった。給料明細を見て驚いたビジネスパーソンも多かったのではないか。年収500万円の家庭(夫婦と子供2人)では、1年間に払う住民税は7万6000円から5万9500円増の13万5500円となる。

 国税庁のサイトでは「所得税と住民税の移し替えなので、税負担が変わることは基本的にありません」と説明している。その分所得税は減っており、2007年の1月から減額となっている。夫婦と子供2人で実質5万9500円増えているため、月に5000円弱の手取りが増えているはずだ。新年早々、大半のビジネスパーソンは給与の手取りが増えたはずだが、その分小遣いがアップしたというお父さんはどれだけいるのだろうか。「ヨッシャー! オレの小遣い5000円アップしたぞ!」……そんなセリフは聞いたことがない。むしろ住民税の増額で「はぁ……住民税のせいで、オレの小遣い減らされたよ」。こんな立場に追い込まれた同志、多いのでは?

 そう考えると、民主党の漫画のタイトルをイジリたくもなる。「大増税で“小遣いが”ガーン!なことに。」――こうすれば7月の参院選で、お父さんたちの得票率がアップするかも知れないのに……“もったいない”。

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