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「毎日のことだから、ビジュアルにもこだわりたい」

朝の食卓を彩るアイテムは、スタイリッシュなほうがいい。なにしろ1日のスタートなのだから、冴えないアイテムを使っては精神的な高揚も望めない。優先させたいのはデザイン的に優れていること。刺激的なデザインが多い欧州生まれのキッチンウェアならインパクトも強烈で、ビジネスやライフスタイルの新しいインスピレーションも沸いてくる。そこに実用が加味されていれば、もはや文句があるはずもない

ボダム

1944年にデンマーク・コペンハーゲンで創業した老舗のキッチンウェアメーカー。ボダムといえばコーヒー用アイテムを連想するほど、コーヒーに関係するアイテムは多い。優れたデザインは手頃な価格であるべき、という一貫したコンセプトを掲げながら製品開発を進めているのも特徴。シンプルながら機能美を感じさせるデザインは、世界中にファンを持つ。北欧のデザインが好きな「こだわり派」は見逃せないブランドだ。



エスプレッソマシン

この輝き、この丸み。まるでSF映画のロボットのようだが、れっきとした家庭用エスプレッソマシン。部品を露出させることでバイクや蒸気機関車のようなメカニカルな印象を強く与え、使い手の創造力を無限に広げるデザインだ。視覚的な刺激だけでなく、エスプレッソメーカーメーカーとしての機能も超一流。ボダム初のセミオートマチック方式を採用し、すべての操作がスイッチを押すだけのワンタッチオペレーション。ミルクの泡立てやカップウォーマーなど、使いやすい機能も備えているので、味にこだわるユーザーにもおすすめしたい。こんなエスプレッソマシンがキッチンにあれば、毎朝のコーヒータイムは一味違ったものになる。

ボダムエスプレッソマシン「GRANOS 3020」
定価8万4000円

コーヒーメーカー

クオリティの高いコーヒー豆を使っても、コーヒーを淹れるマシンが脆弱では味が落ちてしまう。そこで注目したいのが、この全自動型サイフォン式コーヒーメーカーだ。本体はプラスチック製だが、デザインが優れているので存在感は抜群。ペーパーフィルターを使わないため紙臭さがなく、コーヒー本来の味と香りが楽しめる。ポット部はどっしりと低重心で、持ちやすい大きなハンドルを付属。使いやすさが際立っている。ボディが透明で内部が見やすく、汚れなどを確認しながら手入れができるのも衛生的だ。サイフォン式は淹れ方に慣れも必要だが、慣れればコーヒー専門店の味に迫れる。自分の上達ぶりを愉しみながら、コーヒーを淹れるのも悪くない。

ボダムコーヒーメーカー「SANTOS 3000/3004」
定価2万9400円(3000)
定価1万8900円(3004)



ラッセルホブス

優れた技術力と高品質で欧米を中心に高い評価を得ている、イギリスの代表的な調理家電ブランド。創業は1952年。お湯が沸騰すると自動的に電源がオフになる電機ケルトを初めて世に送り出したことでも有名だ。現在はガラス素材をデザインに取り入れたユニークなアイデアの新シリーズも展開中。これまで目にしたことのないニュースタイルのキッチンウェアを続々と生み出している。



ガラストースター

パソコンの外付けハードディスクではない。これは朝食の支度に欠かせないトースター。ラッセルボブスが作ると、トースターもこんなにスタイリッシュになる。デザインだけでなく、各部の仕上げにも上質。パンを下げるポップアップレバーをウッド調にして、落ち着いた雰囲気を演出。また、パンを置くスロットの下にはパン粉を取り出すのに便利な引き出し式の底板を備えるなど、美しさと機能性が融合している。セットできる食パンの厚さは5枚切りまで対応し、スロットに並べれば2枚を同時に焼くことも可能。冷凍したパンを解凍・焼き上げる「冷凍パン用ボタン」や、焼き加減を調整できる「濃淡調節」などの便利な機能も備えている。側面は強化ガラスで丈夫。せわしない朝でも安心して使える。

ラッセルホブスガラストースター「10617JP」
定価1万5750円



ジェイミー・オリバー

絶妙なハーブ・スパイス料理の作り手として知られ、その甘いマスクで世界中の女性を虜にしているイギリスの若きカリスマシェフ/ジェイミー・オリバー。テレビの料理番組では画面いっぱいに動きまわるアクティブな料理スタイルが印象的だが、みじん切りなどの包丁使いは繊細。シェフとしての実力とセンスが垣間見える。



フレーバーシェイカー

このユニークなデザインのキッチンツールは、イギリスの若きカリスマシェフ/ジェイミー・オリバー自身が考案された画期的なシェイカー。発売と同時にイギリス国内で30万個以上を売り上げた大ヒット商品だ。基本的な使い方は、本体にセラミックボールと胡椒やハーブなどを入れて、カクテルシェイカーのようにシェイクするだけ。胡椒やハーブが細かく砕かれ、オリジナルのスパイスが簡単に出来上がる。最大の特徴は「香りを損ねない」こと。素材本来の香りをそのまま添えられるので、イメージ通りの料理に近づく。スパイスといっしょにオリーブオイルやビネガーを入れてシェイクすれば、オリジナルのソースやドレッシングもスピーディに完成。実に使い勝手がいい。丸みを帯びた形状も、持ちやすさや使いやすさを追求して考え出されたものだ。ボディは頑丈なポリカーボネート製。セラミックボールは磨耗が少なく、ヘビーユーザーでも長く愛用できる。

ジェイミー・オリバー/フレーバーシェイカー
定価5040円



このページに関するお問い合わせ先

ボダムジャパン http://www.bodum.jp/
大石アンドアソシエイツ(ラッセルホブス) 03-5333-4447
フジイ(ジェイミー・オリバー) 03-3804-4751

WRITER/津島 孝

PHOTO/香野 寛