その半生を紹介する映画が公開されたこともあり(参照記事)、没後40年以上が経過しても、今なおそのカリスマ性が失われないキューバの革命家、チェ・ゲバラ(1928〜1967)。これまでも、古いロレックス(1930年前後)を腕にしている写真を目にすることはあったが、今回紹介するMARVIN(マーヴィン)は初お目見えだろう。キューバのサンタクララにあるチェ・ゲバラ博物館(参照リンク)には、彼が生前愛用していたカメラ、辞書とともに、このマーヴィンの腕時計が収蔵・展示されている。
スイスのマーヴィン社によると、残念ながらチェ・ゲバラが所有していた時計の写真の撮影の許可はまだ得られないが、当時ゲバラが身に着けていたモデルと同様の時計の画像がストックされていたので、ここで紹介する。
彼が使っていたマーヴィンの腕時計は、1950年代製の自動巻きモデル。SS製ケース&ブレスレット。キューバに来る前に、おそらくアルゼンチンでこの時計を購入したとみられる。博物館に展示されている彼の時計は、時間が午後4時40分で止まっている。
サラリーマンのかたわら、アンティークウォッチ収集に身を投じ、数奇な人生を歩む。近頃はキャラクター系クロックにまで手を広げ、ますますドロ沼にはまっている、業界屈指のゼンマイ兄貴(ほんとはオヤジ)。
4月から+D Styleで始まった、時計にまつわる新連載。今回のような新作腕時計の話はもちろん、これまでに筆者が、時間と脚力とわずかなへそくりを使って手に入れてきた古今東西の時計の数々についても語ります。博物館モノから最新モデルまで、なるほどウンチクネタを半分、トホホなズッコケ話半分くらい織り交ぜておとどけする予定です。
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