時間を直線で示すウォッチ――「TX800 リニアクロノグラフ」発表会+D Style News

» 2008年10月25日 15時39分 公開
[山田祐介,ITmedia]
photo 会場の様子

 タイメックスの時計ブランド「TX」の新作ウォッチ「TX800 リニアクロノグラフ」の発売を記念したイベントが東京都内で行われた。会場では製品展示に加え、タイメックスのグローバルブランドディレクター、イズマ・ベラバッシ氏が、TX800 リニアクロノグラフのメカニズムやこだわりを説明した。


photo イズマ・ベラバッシ氏

 ベラバッシ氏はまず、TXのブランドコンセプトとして「3つのキーポイント」を挙げる。その3つとは、テクノロジー、デザイン、そしてクラフトマンシップだ。

 今回の新製品に関していえば、テクノロジーでまず気になるのは、文字盤の左側に設けられた“垂直運動”するクロノグラフ針だろう。30分計として機能し、針が昇りきると、リニアな動きで元の位置に戻っていく。「私たちが考えたのは、『誰が時間を円で表現しなければいけないと決めたのか』ということ。自由な方法で、時間を表現したかった」(ベラバッシ氏)。

 また、TXシリーズは4つのモーターで駆動するクォーツムーブメントを採用している。ドイツの開発拠点で5年の開発期間を経て完成したものだ。精度を求め、機械式ではなくクォーツ式を採用していることからも、TXのポリシーが垣間見える。


photo 「TX800 リニアクロノグラフ」。特徴はなんといっても文字盤左側の、垂直運動するクロノグラフ針だろう。価格は7万8750〜10万5000円

 デザイン面では“テクノラグジュアリー”をキーワードに、ミラノを拠点に活躍するデザイナー、ジョルジオ・ガリ氏の手による、装飾性とテクノロジー感が融合したフォルムを作り出した。伝統的な曲線と、マスキュリンな印象を与える直線デザインとを組み合わせているところもポイントだと、ベラバッシ氏は語る。

 同社のクラフトマンシップが光るのは、製品の質感を左右する素材選びだという。高品位のレザーやサファイヤクリスタル、天然ゴム、装飾を施した文字盤や針など、1つ1つのパーツを妥協なく選んでいるとベラバッシ氏。

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 ケース径は44ミリと47ミリの2タイプがあるが、どちらも肉厚で存在感は抜群だ。また適度な重量もあって、オトコの物欲をそそる。レザーやメタルバントのモデルもラグジュアリーな感じでよいのだが、天然ゴムのストラップモデルはマット感がありつつも、しっとりした滑らかさがあり、ひときわ個性を感じた。

 ドイツの職人気質とイタリアの自由なデザインセンスが融合した、アメリカ発のブランド「TX」――ワールドワイドのブランドサイトには、新作モデルの情報もあるので(もちろん英語だが)、気になる人はチェックしてみよう。

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