今世間は空前のランニングブームだそう。確かに、かっこいいランナーが都内を走っているのをよく見かけます。東京の名所を巡る人気の東京マラソンは参加が抽選という人気ぶりだったし、最近のランニングウエアは超オシャレ。ランニングをサポートする携帯電話も登場し、ランニング中に音楽を聴くためのイヤフォンなども選択肢が増えているみたい。それだけ高感度な人が走りはじめてるってことですよね。
そんな都内のおしゃれランナーが口をそろえて言うのは、「東京の空気がきれいになった」ということ。
そう言われてみれば確かに、昔よりも空気がきれいになったと思いませんか? 「きれいになった」と感じる要因はいろいろあるでしょうが、東京都が積極的に排気ガス問題に取り組んでいる(取り組まざるを得ない、と言ったほうが正しいでしょうか)ことが功を奏している、という意見も多いです。
東京都に住んでいらっしゃる方は、都内のクルマのテールパイプ(マフラー)に注目してみてください。臭くて汚い黒い煙が出ている自動車または商用車を、見かけなくなったと思いませんか?
今、日本には自動車の排気ガス規制がたくさん存在します。各自治体による規制もあり、それらは厳しくなる一方。来る2009年にはさらに厳しい自動車排気ガス規制が制定されることが予定されています。
もちろんこのような排気ガス規制は、世界中に存在しています。ヨーロッパでも北米でも、それらは日本同様、いやそれ以上に厳しくなる一方です。海外のモーターショーではその規制をクリアした、環境負荷の少ないニューモデルが評価されます。
そんな、規制をクリアした車が走る街の空気に慣れたわたし。南国・バリで「ん?」と、あるにおいに眉をしかめました。ドリアンではありません。排気ガスです。
まるでONとOFFのスイッチのように加速と減速を繰り返すバリニーズの運転スキルにも問題はあるでしょう。だけどそれだけでこれほどまでに街全体が排気ガス臭いワケはありません。
“ブロロロロ〜〜〜〜!!”
派手な音を出してわたしを抜き去ったトラックのテールパイプからは、あの懐かしくも悪名高き黒煙と、ひどいにおいが!
そう、日本ではもはや規制をクリアできない旧型ディーゼルのトラックや乗用車が、ここバリでは普通に走っているのです。しかも大量に!
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