いつまでもあったかくって気持ち悪いわ、なんて最近まで思ってのに、急にぐっと冷え込みだしたTOKYO。
乾燥したお天気のよい日々が続いていますが、放射冷却って言うの? 気象のことには疎いので、偉そうには言えないですが、晴れれば晴れるだけ空気が冷たく、毎朝冬眠の熊みたく、お布団のぬくもりから脱却するのが辛くなってきてしまいました。
それでもしん、と澄んだ冬の青空の美しさや、透明な夜気のむこうに触れられそうなたしかさでまたたく冬の星座には、息を呑んで見とれてしまう日があるほどです。
こんな日のドライブはまた格別!(って、年中言ってる気もしますが……)
……とはいえ。ここのところ、ドライブなんて言ったって現場の往復だったりするところが悲しいですが(泣)、気の早いクリスマスイルミネーションなんかも美しくって、冬の風にまたたくライトが夜景に滲んでいくようで、つい寄り道したくなっちゃいますよね。
以前、初秋に「ゼッタイ病み付き!! オープンカードライブ」というタイトルでその魅力を熱弁にてご紹介させていただきましたが、イベントシーズン到来!! なんてことも考慮して(?)今回はそのときにも少しご紹介した、プジョー207CCをクローズアップしてお届けしたいと思います。
非常に「強い」印象のフロントマスクで、一回見たら忘れないインパクトの207シリーズ。ボンネットの半分以上を占める巨大なツリ目とクワッ!!! と開いた大きなお口が大変ワイルドです。
かなりクセのある第一印象だけど、猛獣好きの私にとっては、大いに「アリ!!」。ハッチバックの207に比べて車高が75ミリ低く設定され、よりスポーティになっています。
プジョーからは「CC」という名前の付いたモデルが各グレードにラインアップされていますが、CC、とは「クーペ・カブリオレ」の意味です。つまり、「乗るアナタの気分によって、オープンとクローズの、2つのモデルを使い分けられますよ」、という欲張りなモデル。
今ではこの電動式のルーフ、各メーカーから発売されていますが、実は世界で初めて採用したのがプジョー。その歴史はなんと半世紀っていうんだから、案外長いんですよね。
その電動ルーフは50年のうちに徐々に進化し、207CCは先代の206CCからもさらに便利になっています。206CCではルーフを固定するラッチ(ロック)だけは手動で操作しなくてはならなかったのですが、207CCからは完全にワンプッシュに!!
その操作があまりに簡単すぎて、オープンにしないとアクセル踏めない! と言わんばかりに、走り出す前は必ず! オープンにしていた私。その開閉時間はわずか25秒ほどです。美しく格納されていくハードトップにうっとりと見とれていても、電子音とともに終了を知らせてくれるから安心です。
次回、「後編」は207CCのしなやかな走りと、上品なシート、意外と広いラゲッジスペースなどを紹介します。
今井優杏(イマイ ユウキ)
2006年にレースクイーンを引退し、レースを通じて知ったクルマの素晴らしさを伝えたい! とモータージャーナリストに転身。また、MCとしても、モータースポーツ関連イベントを中心に幅広く活動中。
愛車はFIAT・バルケッタ(赤)。ラテンのクルマを愛する情熱系。
クルマは所有も運転もJOIA(喜び)。もっと楽しみましょう!!
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