5分で分かる、今週のモバイル事情11月25日〜12月1日

» 2006年12月01日 23時57分 公開
[遠藤学,ITmedia]

mobidec 2006、開催

 11月30日、モバイルコンテンツのカンファレンス「mobidec 2006」が開催された。オープニングのセッションには、孫泰蔵氏が登場(11月30日の記事参照)。モバイル業界の現状について「昔のPCの文化のよう」「携帯にはまだオープン性が足りない」と指摘し、モバイルネットワークの未来について、独自の考えを披露した。

 このほかmobidec 2006では、2ちゃんねるの管理人・西村博之(ひろゆき)さんが参加し、Web2.0や携帯のビジネスモデルについて語ったパネルディスカッション(12月1日の記事参照)、NTTドコモ コンテンツ&カスタマ部コンテンツ担当部長の山口善輝氏がドコモの携帯コンテンツ市場の現状や今後の成長の可能性について話した特別講演(12月1日の記事参照)、ソフトバンクモバイル モバイルメディアコンテンツ統括部長の河野真太郎氏による「Yahoo!ケータイ」導入後のソフトバンクの携帯コンテンツ戦略説明(12月1日の記事参照)などが行われた。

ノキア・ジャパン、記者懇親会で「705NK」新色を発表

 ノキア・ジャパンも11月30日、記者懇親会を行った(11月30日の記事参照)。懇親会では12月に発売予定のソフトバンクモバイル向け端末「705NK」の新色として、メタリックレッドを発表した(11月30日の記事参照)。

 ノキア・ジャパン マーケティングコミュニケーションマネージャーの日下部真一氏は、独Carl Zeissを搭載した705NKのカメラ機能について、「簡単に撮れて、きれいに残せて、誰にでもすぐシェアできる」とアピール。「その時の気持ちや感動を鮮やかに記録して、大切な人と分かち合える。イメージをもっと豊かに伝えたいという気持ちを形にした携帯で、“想像力に翼を”というコンセプトを掲げている」と話した。

ドコモ、携帯向け放送の新会社を共同で設立

 ドコモとフジテレビ、ニッポン放送、スカイパーフェクト・コミュニケーションズ、伊藤忠商事が、5社の共同出資による合同会社「マルチメディア放送企画 LLC合同会社」(略称MMBP)を設立すると発表した(11月29日の記事参照)。

 地上デジタル放送と同じISDB-T方式による新たなマルチメディアサービスの研究やシステム関連の技術調査、サービスモデルの検討を行うことを目的に設立されたもので、狙いは2011年に地上アナログテレビの放送が終了した後の帯域に、同方式を使ったモバイル・マルチメディア放送が割り当てることだという。

ソフトバンクモバイル端末、Suica対応に

 12月2日午前4時より、ソフトバンクモバイル端末がモバイルSuicaサービスに対応する(9月5日の記事参照)。

 Suica関連としては、ミニストップが東京23区と千葉県(千葉市、船橋市、市川市)の計135店舗で、11月末までにSuicaの導入を完了したと発表(11月27日の記事参照)。また、デイリーヤマザキが、Suicaと「QUICPay」を12月上旬から千葉県内の3店舗(本八幡駅南口店、都賀駅前店、五井駅東口店)に導入することを明らかにした(11月30日の記事参照)。

 このほか、JR東日本の首都圏184駅で12月1日、Suica自動改札機を通れないトラブルが発生している(12月1日の記事参照)。

ドコモ、小型基地局装置を開発

 ドコモが、電波の届きにくいビル内や、地下などでの通信品質を向上させる小型基地局装置の新モデルを開発した(11月28日の記事参照)。

 FOMAネットワークの交換機との間の回線をIP化しているのが特徴で、ドコモが設置するビル内LAN網などを用いて容易にIMCS(Inbuilding Mobile Communication System)を構築し、屋内での通話品質を向上できるという。ドコモは2007年3月末までに、新型と旧型合わせて小型基地局を約9500カ所に設置するとしている。

ドコモとウィルコムもユニバーサルサービス料をユーザー負担に

 ドコモとウィルコムは、1番号あたり7.35円のユニバーサルサービス料の負担をユーザーに求めると発表した(11月30日の記事参照)。KDDIとソフトバンクは、すでにユニバーサルサービス料を全額ユーザー負担にすることを明らかにしている(11月24日の記事参照)。

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