2006年第3四半期における世界の携帯端末出荷台数は2億5490万台で、前年同期比21%増、今年第2四半期比では7.9%増となった。米調査会社IDCが10月19日に報告した。
IDCによれば、携帯端末メーカー上位5社は、第3四半期決算でそろって過去最高の好業績を記録しており、年末には年間出荷台数10億台を達成する可能性が高まってきた。
メーカー別に見ると、Nokiaは第3四半期に過去最高の8850万台を出荷、これまでの最高記録を480万台も上回った。欧州、アジア太平洋、北米市場が好調で、特に中国がけん引役となっている。同社は次々に高性能の新製品を発表しているが、出荷台数の多さから見て、アジア太平洋市場向けの低価格商品を大量に出荷していることが分かる。
Motorolaは、6四半期連続で50%以上の成長率を達成。特に薄型「RAZR」シリーズが好調で、「KRZR」を発売、次いで「MOTORAZR maxx」「RIZR」の発売を控えている。
Samsungは第3四半期に出荷台数3000万台の大台を達成、4位のSony Ericssonと1000万台以上の差を維持している。欧州での薄型「Ultra-Edition」シリーズ、北米市場のてこ入れが奏功した。
今年5年目を迎えた合弁企業Sony Ericssonは、第3四半期に過去最高の出荷台数を記録した。2006年第2四半期にLGを抜いて4位の座を獲得、LGとは300万台以上の差をつけている。中・高価格帯が好調。
LGは2四半期連続赤字を乗り越え、第3四半期でようやく黒字に転換、同時に過去最高の出荷台数を達成した。しかし上位4社とはかなり水をあけられている。チョコレートフォンの成功で、北米市場が好調。同社出荷台数総数の約半数は北米向けだ。
社名 | 出荷台数(百万台) | シェア(%) | 前年比伸び率(%) |
---|---|---|---|
Nokia | 88.5 | 34.7 | 32.9 |
Motorola | 53.7 | 21.1 | 38.8 |
Samsung | 30.7 | 12.0 | 16.1 |
Sony Ericsson | 19.8 | 7.8 | 42.2 |
LG Electronics | 16.5 | 6.5 | 6.3 |
その他 | 45.7 | 17.9 | -7.8 |
合計 | 254.9 | 100.0 | 21.0 |
(資料:IDC/注:出荷台数にはOEMは含まない) |
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