FMCサービスに対する高い期待――「すぐに利用したい」16.4%

» 2006年01月16日 19時27分 公開
[ITmedia]

 楽天リサーチと三菱総合研究所は1月16日、「第19回携帯電話コンテンツ/サービス利用者調査」を行った。同調査は、FMC(Fixed Mobile Convergence:固定と携帯の融合、2005年12月27日の記事参照)と、携帯電話を通じた情報提供サービスをテーマに実施したもの。

若年層は携帯系、高年齢層は固定系事業者と契約を望む傾向

 調査によると、FMCサービスの特徴やメリットの中で最も関心が高かったものは「外出していても、自宅にかかってきた電話を携帯電話で受けられる」53.7%。また、「固定電話の番号にかかってきた電話を、携帯電話でも受けることができる」も43.7%と関心が高い。次いで関心が高いのは利用料金で、「固定電話等とセットで携帯電話を契約すると料金が割安になるプランが利用できる」52.2%、「自宅で携帯電話を利用した場合に、固定電話等と同水準の低料金で利用できる」40.8%と続く。

 FMCサービスについてのユーザーの利用意向についても尋ねている。携帯電話利用者の16.4%が「サービス開始後すぐに利用したい」と回答しており、「1年以内に利用したい」27.4%、「3年以内に利用したい」14.1%、「3年より先に利用したい」2.7%となり、将来的に利用を考えている人が6割以上という結果となった。

 どんな事業者とFMC契約を行いたいかを尋ねたところ、「現在利用している携帯電話会社」と答えた人が31.8%と最も多かった。ただし年齢層によって回答に差がある。10〜40代は「現在利用している携帯電話会社」と答える人が最も多かったのに対し、50代では「現在利用している固定電話会社」31.2%、「現在利用しているインターネット接続回線サービス事業者」27.5%で、「現在利用している携帯電話会社」18.5%を上回っている。

望まれている情報は、ポイントやクーポンなどお得感のあるもの

 ユーザーのいる場所や時間など、シチュエーション情報を考慮した情報提供のニーズについても調査している。

 利用意向が高いのは「外出先に、ポイントが使えるお店やポイントが貯まるお店があると、そのお店からのポイントに応じた優待などの情報が配信されるサービス」「おサイフケータイを店頭などに設置している読み取り端末にかざせば、クーポン券やおすすめ商品などの情報を携帯電話にとりこむことができるサービス」の2つ。情報提供だけでなく、ポイントや優待など、金銭的なメリットがあることが重要視される傾向があるようだ。

 お店の情報として期待されているのは、「クーポン付のメニューや商品情報」(72.6%)「特別限定メニューやおすすめ商品についてのお知らせ」(46.9%)「タイムセールス、時間限定割引情報」(43.5%)など、お得感がある要素が重要視されている。

 ただし期待される情報の種類は、店舗の商品・サービスや業態によって少々違いがあり、飲食店であれば「クーポン付のメニューや商品情報」や「特別限定メニューやおすすめ商品についてのお知らせ」「お店までの道のりや地図、道順」が高いが、百貨店・スーパーでは「タイムセールス、時間限定割引情報」がもっとも高くなっている。

 なお調査は、11月30日から12月2日にかけてWeb上で実施されたもの。回答者は2520人で、男性と女性が50%ずつとなっている。このうち2139人が携帯電話利用者だった。

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