次いで、外出先へ持ち歩く際の実質重量についてみていこう。「ScanSnap iX100」は公称400グラムの通り。「DS-40」の公称約515グラムは電池を含まない値なので、単三型乾電池×4本を100グラムと仮定すると、持ち歩く際の実質重量は615グラム前後となる。「MDS-820W」は公称約480グラムにSDカードの重量が加わるが、実質誤差レベルと見て差し支えない。「DR-P208II」は公称約600グラムで、有線接続の場合はこれにプラスしてUSBケーブルが、無線接続の場合はWi-Fiユニット「WU10」の約125グラム、さらにバッテリーで駆動させる場合は内蔵バッテリーの重量が加わる。
以上の点から、充電ケーブルおよびキャリングケースやポーチ類を含まない場合、重量は軽い順に「ScanSnap iX100」「MDS-820W」「DR-P208II(単体)」「DS-40」「DR-P208II(無線利用時)」となる。前者2つは500ミリリットルのペットボトルより軽量ということで、モバイルユースには優秀といって差し支えないだろう。
なお、「MDS-820W」は本体背面のSDカードに直接スキャンデータを保存できるので、PCがなくとも本体さえあればスキャン可能だ。プレビューを見るためにはスマホまたはPCが必要になるものの、持ち歩き時の総重量にPCも含めて考えるのであれば、有力な候補ということになる。
「ScanSnap iX100」「DS-40」「MDS-820W」は付属のセットアップCD-ROMからドライバインストールを行う。付属ソフトの数などによってインストールに要する時間は異なるものの、要領は基本的に同じだ。
一方、「DR-P208II」は付属のセットアップCD-ROMからのインストールに加え、本体内蔵のドライバを用いてスキャンすることもできる。ドライバインストール済みのPCを用意しておく必要がないため、PCを持ち歩かず、出張先などで誰かからPCを一時的に借用してスキャンを行うといった使い方が可能だ。荷物を減らしたい場合や複数のPCで使用したい場合は、有力な選択肢となるだろう。
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