次世代のファイルシステム4種、それぞれの特徴は?ファイル管理も新たな時代へ

コンピューティングやデータセンターの変化に伴い、ファイルシステムも進化しなければならない。本稿では、ファイルシステムの現状と今後の方向性について考える。

2018年11月16日 05時00分 公開
[Sander van VugtTechTarget]
画像 いつまで「ローカルファイル」を使い続けるか?

 少し前まで、ファイル管理は単純だった。WindowsであればNTFS、Linuxであればext4を利用していただろう。だが、ファイルシステムが進化を遂げた今、状況は大きく変わりつつある。ファイルシステムではマルチボリュームが一般的になった。さらに並列ファイルシステムと分散ファイルシステムの登場により、ローカルファイルストレージからクラウドへの拡張が簡単にできるようになった。

 本稿では、ストレージ業界で近年話題のマルチボリュームファイルシステム、分散ファイルシステム、ハイブリッドクラウドストレージの3種類のファイルシステムについて取り上げる。さらに「分散型クラウドオブジェクトストレージ」という新たな考え方にも目を向けてみよう。

次世代ローカルファイルシステム

 Linuxのファイルシステムの改良については約10年にわたり議論が交わされている。具体的には、Oracleの「Zettabyte File System」(ZFS)の基準を満たすファイルシステムが求められ続けている。必要な機能としては、コピーオンライト、簡単なサイズ変更、データの整合性向上などがある。

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