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「携帯は通話・メール・時計」──日中で共通

» 2005年05月11日 19時51分 公開
[ITmedia]

 インフォプラントが運営するインターネットリサーチサイト「C-NEWS」は5月11日、日本と中国における携帯電話の利用動向に関する調査結果を発表した。

 調査対象は、携帯電話かPHSを所有している10〜39歳のインターネットユーザーで、3月に日本と中国で同時に調査を実施した。有効回答数は、各500人ずつの計1000人。

 携帯電話・PHSをどのような用途、目的で利用しているか複数回答方式でたずねたところ、日本のユーザーが挙げたトップ3は、「電子メール」(88.0%)、「通話」(83.4%)、「時計」(49.8%)。中国ユーザーのトップ3は、「通話」(95.0%)、「ショートメール」(83.0%)、「時計」(47.0%)だった。

 電子メールとショートメールの違いを除けば、両国ユーザーが携帯電話・PHSで利用する主要機能は同じだった。一方で、「インターネット機能を利用してダウンロードしたゲーム」「インターネット機能を利用した情報入手」「カメラ撮影」の各項目については両国間で異なる傾向があるようだ。

携帯電話・PHSの用途・目的

 カメラ機能の有無をたずねたところ、日本では89.6%が搭載していると答えたのに対し、中国では42.4%と半数に満たなかった。

 カメラ機能を利用して撮影する被写体のトップ3(複数回答方式)は、日本が「景色」(47.1%)、「家族」(35.0%)、「友人・知人・親戚」(32.1%)。中国は「家族」(79.2%)、「友人・知人・親戚」(73.1%)、「自分自身」(70.8%)だった。

日常生活における携帯電話・PHSの重要度をたずねたところ、「かなり重要」と答えた割合が日本では41.6%であるのに対して、中国が70.8%と大きな差が見られた。

 また、今後増えそうな携帯電話・PHSの用途・目的を複数回答方式でたずねた。日本のトップ3は、「電子メール」(63.0%)、「通話」(47.4%)、「カメラ撮影」(32.8%)。中国のトップ3は、「通話」(84.6%)、「ショートメール」(77.0%)、「インターネット機能を利用した情報収集」(50.0%)だった。

 C-NEWSによれば、全体的な利用動向の傾向として、市場が飽和状態にある日本と、今後これまでにはない使われ方が拡大しそうな中国との差が顕著に見られるという。

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