軽オープン「新コペン」2014年6月発売へ 購入後もOK、“ボディ着せ替え”に対応
新型「コペン」に採用される新技術と仕様が少しずつ明らかになってきた。電動トップ搭載軽オープンならではの「走る楽しさ」の演出に加え、外装を“容易に着せ替え”できる構造を新たに採用した。
クルマは単なる移動手段ではない。どうせなら楽しみたい──。こう思う層が望む、「楽しさ」を前面に出すコンパクトカーが話題だ。2014年は特に、かつて若者世代だった時代に輝いていたあの軽オープンモデルがいくつか“復活”する。クルマ離れが叫ばれる若年層へというより、「あのときは買えなかったが、今なら」「子が独立し、生活が落ち着いた」といった、年齢も収入も比較的上の世代をターゲットに据える方針だ。
新型軽オープン「コペン」6月発表へ 購入後も“着せ替え”できる新構造を採用
ダイハツ工業は4月1日、2014年6月に発表予定とする新型軽オープンスポーツカー「COPEN(コペン)」へ採用する新たな技術の詳報を公開した。
コペンは、2002年に登場したダイハツの軽オープンカーシリーズ。高級オープンカーのそれに通じる電動開閉式ルーフを軽自動車ながら備え、当時のライバル軽スポーツに対し、より高級感を演出する仕掛けで人気となった。2014年に復活する新型コペンは、東京モーターショー2013にて「KOPEN」としてコンセプトモデルを公開、このたび、同車に採用する新技術を公開するとともに、2014年6月に正式発表することが発表された。
新型コペンは、骨格と樹脂外板で構成する新たな構造「D-Frame(ディーフレーム)」を採用。ボディの剛性は骨格(フレーム)のみで確保する仕組みで、外観デザインや外板素材を自由に選択、構成できること大きな特徴とする。内外装を容易に着脱できる「DRESSFORMATION(ドレスフォーメーション)」と呼ぶ構造により、ユーザーの好みに合わせてデザインを着せ替えできる。
DRESSFORMATIONは、外板を13の樹脂パーツの集合体ととらえ、好みや生活スタイルの変化などに応じて「購入後」も外装デザインやカラーなどを変更できるのがポイント。内装も、運転席、助手席のパネルやオーディオ装着部分などを同様に変更できる。
また、「操縦安定性と上質な乗り心地を実現する専用サスペンション」「走る楽しさを向上させる、スポーツカーチューニングユニットを搭載」「オープンカーらしいスポーツ走行サウンドを実現するエキゾーストサウンドの演出」「同車初の樹脂燃料タンクを採用し、軽量化」といった新型コペン専用のチューニングを施すことも発表された。
エンジンはDVVT(ダイハツの可変バルブ機構)付き660ccターボで、トランスミッションは5速MTとパドルシフト付き7速CVTより選択可能。燃費はCVTモデルで25.2キロ/L(JC08モード時)、コペンの象徴である電動開閉式ルーフはもちろん継承する。
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ダイハツ工業は4月2日、軽オープンスポーツカー「コペン」の最後の特別仕様車「10th アニバーサリーエディション」を発売した。コペンは発売から10年で、累計販売台数は5万6000台を超える。
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