子供の健康にも影響が――離婚の弊害が科学的にも明らかに離婚の弊害

» 2015年02月19日 05時00分 公開
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 「大好きな彼女とついに結婚! 朝は妻の『おはよう♪』で目ざめ、温かい朝ごはんを食べて出勤。電気の灯った家に帰ればおいしい晩ご飯が待っている。家の中はいつもきれいに掃除され、ふとんもふかふかシーツはパリッ。毎日の生活はバラ色。結婚して本当に良かった」

 ……だったのが、いつの間に何がどうなって離婚に至ってしまったのか。

 ある統計によると、日本では現在、3〜4組に1組の夫婦が離婚するとも言われています。晩婚化や女性の有職率、熟年離婚など理由はさまざまですが、そんなに多いとは驚きです。

離婚が子供の肥満に与える影響を調査

 いかなる理由においても、離婚を決意してから実際に離婚するまで、そのストレスは尋常ではなく、かなりのエネルギーを消耗することになります。当事者と、その子供たちが受ける精神的、身体的ダメージは避けられません。

 今回は、両親の離婚が子供の肥満に与える影響について研究した論文が報告されたので、それを紹介します。

 ノルウェーの研究グループによる報告です。調査は、ノルウェーの127カ所の小学校3年生およそ3000人を対象として行われました。身長と体重、胴囲を測定し、その結果から総合的な肥満の度合いや、腹部の肥満の程度などを計算。その結果と、両親の結婚状況を照らし合わせ、離婚と肥満との関係を検証したのです。

「息子よ、すまぬ」

(写真と本文は関係ありません)

 すると、両親が離婚した子供の全体的な肥満の度合いは、両親が結婚している子供の1.5倍以上、部分的に見ると腹部の肥満は2倍近くまで上がっていました。

 次に、子供を男女別で解析してみたところ、この結婚状況と肥満との関係が顕著に現れるのは「男の子だけ」だということが判明しました。

 なぜ男の子は両親が離婚すると肥満しやすくなるのか――その理由はまだ明らかになっていませんが、もしかすると、男の子の方がストレスによりやけ食いに走る傾向が強いという事なのかもしれません。


 「最近奥さんとあまり会話をしていない」という人は、記念日などに食事に誘ってみてはいかがでしょうか?

 それから、会社の同僚から同じようなつぶやきを聞いた男性のあなたも「仲良くしたほうがいいんじゃない? なぜなら……」と、今回の内容をぜひ教えてあげてください。

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