女性目線で感じた「IS300h Fスポーツ」の魅力──レクサスの繊細なハイブリッドスポーツセダン「IS300h Fスポーツ」テストドライブ(2/3 ページ)

» 2014年10月03日 15時00分 公開
[河崎ちえこBusiness Media 誠]

スピンドルグリルのスポーティデザイン、ハイブリッド仕様で燃費もブランドトップクラス

 ISは、国内で1998〜2005年まで販売されていた中型FRセダン、トヨタ・アルテッツァをベースとするシリーズだ。2005年よりレクサスブランドよりISの名で2代目として登場、現行型の3代目は2013年に登場した。

 2013年にフルモデルチェンジし、いわゆる“レクサス顔”になった3代目ISだが、今回試乗したFスポーツは専用のメッシュグリルが備わり、スポーティな印象をより高めている。

photo “レクサス顔”スピンドルグリルは、Fスポーツ専用のメッシュ仕様。ほか、専用フロントバンパー、専用LEDフロントフォグランプも実装する。ヘッドライト下のV字型のクリアランスランプもデザインのアクセントとして強い個性を演出している

 アイラインも独特で、ヘッドライトの下に鋭いV字型のクリアランスランプを独立配置した。こちらはレクサスにとって初のデザインアクセントでもあるようで、キッと締まった目つきがグラマラスなデザインを強調するように感じられる。

 今回試乗したIS300h Fスポーツの新車価格は557万2000円から。レクサスブランドの中ではちょうど中盤ほどの価格帯で、燃費性能は、23.2km/L(JC08モード走行燃料消費率)と、レクサスの中では、CTシリーズに続き、GS300hと並ぶ燃費性能となる。

 実際に満タン状態から都内の一般道を約50km走行したが、燃料計にほぼ変化がない。もちろん走り方によって燃費は変わるはずだが、短時間でも燃費のよさは実感できた。

運転に自信のない女性も、運転好き男性にも

 走りは非常になめらか。一方、走り出しは電動モーター独自のクッと強いトルク感が味わえるのがハイブリッド車ならではだ。

 エンジンは2.5Lの直噴直列4気筒D4-S(筒内直噴とポート噴射の両方を行う燃料噴射方式)、それに電気モーターによるハイブリッドシステムと電気式無段変速機を組み合わせるパワートレインとなっている。エンジンの最大出力は131kW(178馬力)、最大トルクは221N・m(22.5kgf・m)。モーターの最大出力は105kW(143馬力)、最大トルクは300N・m(30.6kgf・m)だ。

photo Fスポーツは、前後スプリング、ショックアブソーバー、EPSなどをチューニングした、専用サスペンションを標準で備える

 大きさは、ライバル車種として考察される例が多いというBMW 3シリーズとほぼ同じ。運転に自信のない人も安心できる「クリアランスソナー&バックソナー」(メーカーオプション:超音波センサーが障害物との接近を感知し、ブザーとメーター内の表示灯で注意を促す機能)や「プリクラッシュセーフティシステム」(メーカーオプション:衝突被害軽減ブレーキ)、「ブラインドスポットモニター」(メーカーオプション:車線変更時の後方確認をサポートする機能。隣の車線を走る車両をレーダーで検知し、注意を促す)が好印象。もちろん、運転好きの人を飽きさせない「パドルシフト」と「シーケンシャルシフト」によるマニュアルモードやスポーツモードも備えている。

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