miCoach FIT SMARTは、スマートフォンと連携して使ういわゆるスマートウオッチのカテゴリに入ると思います。でも、IT機器的というより、“ラン”のための心拍モニターと考えるほうがとっつきやすいと思います。加速度センサーと高性能な光学式心拍センサーを備え、時計(時間、ラップ)、心拍数、心拍ゾーン、消費カロリー、スピード、距離、ペース、ストライドレート、オートラップ機能(時間/距離)などを測定でき、それらのデータをスマートフォンと連携できるようになっています。
ラン×心拍数を測定する機器には、胸にまいて使う胸ストラップ式のものもありますが、これは準備が面倒そうで敬遠してました。対してmiCoach FIT SMARTは、手首から正確な心拍数を測定できる高性能な「Mioオプティカル心拍センサー」を搭載しました。時計を着けるだけでOKという簡単さ、手軽さがうれしいポイントです。
機能は“ラン”に特化しています。特に心拍数を計測してくれる「心拍トレーニング」機能がウリです。走って、ダイエットをしたいのか、それとも身体能力を高めたいのか。実は、その目的に応じて走り方が異なることを知りました。ダイエットしたい=「脂肪の燃焼」に適した負荷レベルがあるみたいです。
ときどき思い出したように走ってはいた。が、目に見えた効果が出ない──。なるほど、やみくもに自己流で走るだけでは効率が悪かったわけですね。miCoach FIT SMARTは「求める効果」に応じて適切なトレーニングを組んでくれます。つまり、「ダイエットする」ための走り方を時計が教えてくれるというわけです。
具体的には、走っている最中に「色で光って心拍ゾーンを示してくれる」ことでそれが分かります。例えばグリーンだと「脂肪の燃焼をサポート(ダイエット)」するのに適する運動状態といった具合です。食べ過ぎた日の深夜にひとりひっそり走ることが多いので、光って示してくれるのはちょうどよいペースなのかを知る以外に、ラン時の防犯や安全対策としてもよさそうです。
miCoach FIT SMARTはスマートフォンアプリと連動し、時計で測定した身体データやランのプランを設定できます。スマーフォトンアプリ「miCoach trail&run」は、Bluetooth 4.0(Bluetooth SMART)対応のスマートフォン、例えばiOS 7以降をインストールしたiPhoneやiPod touch、Android 4.3以降のAndroidスマートフォンで使えます。
miCoach FIT SMARTとスマホアプリで「ペアリング」を済ませれば事前準備は完了です。当初、何度か試してもうまくいかなかったのでadidas直営店に聞いたところ、PCなどにつないで充電した場合、端末が持っている情報を削除しなければならず、ペアリングする前にまずは「初期化」をする必要があったようです。すべてのボタンを同時に押し続けると初期化できます。
続いて「ランで何を目指すか」を決めましょう。目的に応じてトレーニングプランを選択できるようになっています。「週間目標」メニューから目標を決める方法(ダイエットなのか、スポーツに向けた体力強化なのか、など)と、「トレーニングプラン」で週に何回、どんなトレーニングを行うか、自分でタスクを課す方法があります。
「トレーニングプラン」では、プランを設定するとiPhoneのカレンダーにトレーニングプランが同期され、「今日のワークアウト」として表示されます。スマホのスケジュールに入るので、気がついてしまう(サボろうとしてもサボりにくい)。なるほどな仕組みですね。今夜は飲み会だから、朝走るしかないのか……といった具合です。
ひとまず今年は特に夏バテもせず、体重が純増したわたしは、減量が目的。「週間目標」の減量メニューを選択しました。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PRアクセスランキング