カシオ計算機は6月25日、世界で初めてGPS電波受信機能と標準電波受信機能の両方による時刻取得システムを搭載した腕時計「G-SHOCK GPW-1000」を発表した。4月にスイス・バーゼルで開催された「バーゼルワールド2014」で参考出品されていたものが、正式発表となった形だ(参照記事)
GPW-1000はブルー、ブラック、オレンジの3色展開。いずれも価格は10万円(税別)で、7月26日に発売する。
GPW-1000の最大の特徴は、電波時計の機能とGPS時計の機能の両方を備えていること。本体側面のりゅうずの下、4時の位置に付いている時刻取得ボタンを長押しすると、電波エリア内であれば世界6局(日本2局、北米、英国、ドイツ、中国)の標準電波を、エリア外ではGPS衛星からの時刻情報を受信して正確な時刻を取得し、自動で時刻修正を行う。位置情報からサマータイムの有無も判断するので、海外で時刻合わせをするときや、タイムゾーンをまたがって移動するときにも、ボタンを長押しするだけで正しい時刻が分かる。
時間合わせにかかる時間は、電波受信時は最短7秒、GPS受信時は最短30秒。長くても1分以内で正しい時刻を表示できる。GPS電波を受信する部分にはセラミック製の円偏波アンテナを採用して文字盤を大口径化。時計を軽く上に向ければ時刻情報を取得できる受信感度を実現した。
また、2都市の時刻を針で同時に表示する機能を搭載。時分針とインダイヤルで、現在時刻とローカルタイムを同時に表示できる「2都市時刻同時表示」や、飛行機の離着陸時などにボタン操作でGPS受信をオフにできる「フライトモード」も搭載している。
「落としても壊れない時計」から出発し、現在はアナログモデルでも衝撃や振動にも耐えるタフネスさ、ずば抜けた“強度”を誇るG-SHOCK。GPW-1000は、そこにさらに時刻の“精度”を加えた製品といえる。
20気圧防水、ソーラーでG-SHOCKのアナログハイエンドモデル「SKY COCKPIT」シリーズ(参照記事)を踏襲し、耐衝撃・耐遠心重力・耐振動性能の3つを備えた「トリプルGレジスト」を採用。カーボンファイバーを織り込み、樹脂バンドに封入するカーボンファイバーインサートバンドを採用。引張耐久力の高い強靱(きょうじん)なバンドに仕上げている。また、SKY COCKPITシリーズでユーザーからリクエストが多かったという、LEDライト機能も装備した。
また、SKY COCKPITシリーズでは2013年3月発表の「GW-A1100」(参照記事)以来、針が独立して動くSmartAccess機能を採用している。GPW-1000では、針を駆動するモーターを小型化。GPS電波を受信するアンテナやLSIを実装することが可能になった。
→ソニー×カシオで実現! 世界初「GPS+電波時計」G-SHOCKの秘密とは?(参照記事)
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