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» 2013年12月25日 08時00分 UPDATE

2014年で10周年:OCEANUSのターゲットは「35歳」――デジタル技術で実現するアナログウオッチとは? (1/4)

デジタルウオッチのイメージが強いカシオ計算機が仕掛けるアナログブランド「OCEANUS」。最先端のデジタル技術で実現する「アナログウオッチならではのエレガントなデザイン」とは?ブランドコンセプトを聞いた。

[吉村哲樹,Business Media 誠]

 カシオが展開するさまざまなウォッチブランドの中でも、最上位といえる旗艦ブランドが「OCEANUS(オシアナス)」だ。最先端のデジタル技術と、アナログウォッチならではのエレガントなデザインを融合させるという独自のブランドコンセプトを掲げ、個性的かつ革新的な製品を数多く世に送り出してきた。

ay_yoshi01.jpg OCEANUS(出典:カシオ計算機)

 OCEANUSは、2014年にブランド誕生10周年を迎える。そこでこの節目の年を前に、あらためてOCEANUSブランドの特徴やこれまでの歴史について、カシオ社内で長くOCEANUSのブランド戦略に携わってきた同社 戦略統括部 SP戦略部 部長 田中秀和氏に話を聞いた(以下、敬称略)。

OCEANUSの原点は「デジタル技術を駆使した美しいアナログウォッチの表現」

――まずは改めて、OCEANUSブランドの変遷について簡単に教えてください。

田中: OCEANUSは、2004年11月にデビューしたウォッチブランドです。もともと欧州市場では、1989年からOCEANUSというブランドの製品を展開していました。2004年に新たなブランドを立ち上げるに当たり、G-SHOCKが持つアメリカンテイストとは異なるヨーロピアンスポーティのイメージを打ち出そうと考え、既に欧州で浸透していたOCEANUSのブランド名を採用することにしました。

――そもそもOCEANUSは、どのようなコンセプトの下につくられたブランドなのでしょうか。

田中: OCEANUSブランドを立ち上げた背景には、実は90年代後半のG-SHOCKブームがあったのです(参考記事)。このブームが去った後の2000年代、弊社ではウォッチ事業の立て直しを迫られることになりましたが、そのための戦略の1つが、電波ソーラーを中心とした独自技術によってデジタル時計ならではの機能性を着実に進化させ、G-SHOCKブランドを強化していくというものでした(参考記事)。そしてもう1つの大きな戦略の柱が、「アナログウォッチ市場への進出」だったのです。弊社は当時からデジタルウォッチに強みを持っていましたが、ウォッチ市場全体を見回すと、やはりアナログウォッチのシェアの方が圧倒的に大きいんですね。そこで、G-SHOCKブームが去った後のウォッチ事業の大きな柱として、カシオならではの技術を生かした製品でアナログウォッチ市場に進出する企画が立てられました。こうして、OCEANUSブランドが誕生したのです。

――「カシオならではの技術を生かしたアナログウォッチ」と言うと、具体的にはどのような製品をイメージされていたのでしょうか。

田中: 「カシオのデジタル技術を駆使して美しいアナログウォッチを表現したら、どんなものになるだろうか」というコンセプトの下に、製品開発が進められました。具体的には、2004年当時はまだ目新しい技術だった電波ソーラーをクロノグラフに搭載した「クロノグラフ電波ソーラー」という新たな製品ジャンルを、OCEANUSの製品コンセプトとして打ち出していました。

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