第60鉄 お魚市場とメンチカツと水戸藩の歴史とモコモコの丘――ひたちなか海浜鉄道杉山淳一の +R Style(6/6 ページ)

» 2013年12月12日 07時55分 公開
[杉山淳一,Business Media 誠]
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 目的地の「みはらしの丘」で途中下車。なだらかな斜面に、モコモコした緑色の球体がたくさん植わっている。なんともユーモラスな風景だ。これは国営ひたち海浜公園の名物「コキア」。日本名は「ホウキグサ」、箒の材料として使われていたらしい。畑のキャビアとも言われる「とんぶり」の原料でもある。ただしこの公園のコキアは、食用ではなく観賞用とのこと。

 秋になると、この緑のモコモコちゃんたちは紅葉して、この丘が真っ赤に染まるそうだ。それ見たい! また来よう!

kokia モコモコのコキアたち。秋の紅葉の風景は写真をクリックして公園の公式サイトで確認!
map 今回のルート。ここをクリックすると筆者による各ポイントについての説明が読める

今回の電車賃

ひたちなか海浜鉄道 湊線1日フリー切符 800円(土日祝日、夏休み期間に販売)

スマイルあおぞらバス 阿字ヶ浦駅―国営ひたち海浜公園西口 100円

国営ひたち海浜公園 入園券 400円

シーサイドトレイン1日周遊券 500円

スマイルあおぞらバス 国営ひたち海浜公園西口―阿字ヶ浦駅 100円

合計 1900円(上野―勝田間は青春18きっぷを利用 1回分2300円)

※ひたちなか海浜鉄道湊線1日フリー切符と国営ひたち海浜公園券のセットクーポンを1000円で販売中

※イベント開催時に阿字ヶ浦―国営ひたち海浜公園間の無料シャトルバスを運行


NEWS:この連載が本になりました!

book

 この連載「杉山淳一の +R Style」が単行本になりました! 『ぼくは乗り鉄、おでかけ日和。 日本全国列車旅、達人のとっておき33選』(幻冬舎)。誠 Styleに掲載した全60本の記事の中から、33本を厳選。大幅に加筆・修正を加えて再構成したものです。

 日々の生活に+Railwayするだけで、毎日がぐっと楽しくなる――そんな本連載のコンセプトが丸ごと楽しめる1冊です。Webで連載を読んだ人も、これから読む人もぜひ本書を手に取ってみてください。

著者プロフィール:杉山淳一

 肉食系鉄道ライター(魚介類が苦手)にして、前世からの鉄道好き。生まれて間もなく、近所を走っていた東急池上線の後をついていったという逸話あり。曰く「いつもそばを走ってたから、あれが親だと思った」

 東京都生まれ。信州大学経済学部卒。出版社でパソコン雑誌・ゲーム雑誌の広告営業を担当したのち、1996年にフリーライターとなる。IT、コンピュータゲーム、鉄道、ファストフードなど多方面で執筆。本業の傍ら、2005年に信州大学大学院工学系研究科博士前期課程修了。2008年より工学院大学にて非常勤講師。鉄道趣味歴40年超。全国の鉄道路線完乗を目指してコツコツと旅を重ねている。


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