続いて、1990年代から現在までを振り返っていこう。1990年代に入ると、1980年代末に登場したボーイング747の発展型であるハイテクジャンボ747-400に次いで、マクドネル・ダグラスのMD-11やエアバスA330/340といった大型旅客機がデビューした。MD-11は1970年代のワイドボディ機の時代を築いたDC-10をベースにした大型3発機として人気を博す。
ボーイングが1990年代に世に送り出した代表機種といえば、「トリプルセブン」の名で親しまれる777だろう。日本国内はもとより世界中で運航されている大型機で、1995年に就航後は777-200ER、777-300へと発展。その進化は2000年代になっても続くことになる。1990年代後半になると、ボーイングは単通路機737を進化させたNGシリーズの開発に着手。2000年代初めにかけて新型機を市場に投入した。
この時代はまた、50席クラスを中心とするリージョナルジェット機の新市場が誕生した時期でもあった。その代表的な2つのメーカーが、カナダのボンバルディアとブラジルのエンブラエルである。
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