空から、陸から、オーストラリア大陸をダイナミックに旅する秋本俊二の“飛行機と空と旅”の話(4/9 ページ)

» 2013年06月19日 08時00分 公開
[秋本俊二,Business Media 誠]

ザ・ガン鉄道での2泊3日の旅、アデレードからダーウィンへ

 南オーストラリア州の州都アデレードから北端の街ダーウィンへ。豪大陸を縦断するザ・ガン鉄道は2004年1月に全線が開通以来、世界中から予約が殺到している人気列車だ。今回の取材は、約3000キロの道程をこの列車で2泊3日かけて旅することが目的の一つだった。

飛行機と空と旅 アデレードからダーウィンまで約3000キロを2泊3日で結ぶザ・ガン鉄道

 アデレード市内にある始発駅パークランズ・ターミナルに到着すると、列車はすでにホームに入線していた。通常は、エアラインのファーストクラスに相当するゴールドカンガルークラスの客車5両に、同クラスのラウンジカーとダイニングカーが1両ずつ、さらに一般席のレッドカンガルークラスの寝台客車やダイニングカー、そこにスタッフ車両と荷物運搬車両、電源車両などが加わり、先頭に電気式ディーゼル機関車を2両連結して走る。以上の車両を合計すると18両編成で、長さにすると403メートルに。日本の新幹線の700系のぞみ(16両編成で404メートル)と全長はほぼ変わない。しかしこれは、あくまで基本編成の場合の話である。実際は予約状況に合わせて客車やラウンジ車両、ダイニング車両などが追加される。

飛行機と空と旅飛行機と空と旅 (左)赤い文字で描かれた「THE GHAN」のロゴの前で出発前に記念撮影(右)駅の構内ではチェックイン手続きを待つ長い列ができていた

 「これまで最大で47両編成で走ったことがあります」と話してくれたのは、駅で乗客のチェックイン手続きをアシストしていたジェニーさん。「そのときは、長さが1.2キロを超えたんですよ」

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