インタビュー
» 2013年05月27日 16時11分 UPDATE

G-SHOCK 30TH INTERVIEW(番外編):ロンドンでクチコミを使ってG-SHOCKブームを仕掛ける男――ティム・グールドさん (1/4)

英国は欧州の中でも特にG-SHOCK人気が高い国の1つ。世界観を表現した直営店、トレンドリーダー、そしてSNSを活用したクチコミマーケティングを駆使して、G-SHOCKブームを仕掛ける英国のマーケティング責任者に聞く。

[吉村哲樹,Business Media 誠]

 世界最大規模で開催される腕時計の祭典「バーゼルワールド2013」。カシオ計算機ブースには、同社のさまざまなブランドが並んでいたが、やはり欧米でもG-SHOCKの認知度は高いようで、多くの来訪者が足を止めていた。

 ところで、カシオの腕時計は欧州でどのように受け入れられているのか。英国法人で腕時計のマーケティング責任者を務めるティム・グールド(Tim Gould)さんに話をうかがう機会を得た。

 実は、英国は欧州の中でも特にG-SHOCK人気が高い国の1つ。他の国ではあまり見られない、独自のユニークなマーケティング戦略が功を奏して、G-SHOCKのブランドイメージの認知・向上に成功しているという。

カシオのイメージは、高い信頼性とコストパフォーマンスの良さ

──まずは、英国におけるG-SHOCKやカシオの腕時計全般の認知度について教えてください。

Tim Gould ティム・グールドさん

グールドさん: 私たちが独自に行った消費者調査では、腕時計ブランドとしてのカシオの認知度は、スイスの高級ブランドにも負けないぐらい高いという結果が出ています。また、G-SHOCKやエディフィス、オシアナスといった個々のブランドより、カシオというブランドそのものの方が広く認知されています。以前からカシオのデジタル時計や電卓は、その高い信頼性やコストパフォーマンスで広く認知されていましたから、そのブランドイメージが根付いているのだと思います。

──そうしたカシオ製品に対するイメージが、G-SHOCKのブランドイメージにも影響しているのでしょうか。

グールドさん: そうした面もあると思います。カシオ製品の高信頼性や耐久性、コストパフォーマンスといったイメージは、G-SHOCKのブランドイメージ作りにもプラス要素として働いています。

 しかし一方で、私たちはG-SHOCKというブランド単独でのブランディング戦略も広く展開しています。その結果、「タフネス」や「クール」といった、G-SHOCK独自の世界観を広めることに成功してきました。事実、G-SHOCKがカシオの製品だということを知らずに購入するお客さまもとても多いですね。

──英国でもさまざまなG-SHOCKを展開していますが、どのようなモデルが好まれていますか?

グールドさん: 日本では初代モデルを踏襲した角型のG-SHOCKが好まれますが、欧州では三つ目のDW-6900系が根強い人気ですね。また、日本の女性はBaby-Gのような小型モデルを好むようですが、欧州の人々は体格が立派ですから、女性でもG-SHOCKを好む傾向があります。

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