G-SHOCKタイ工場が復興できたのは、従業員たちのおかげ――カシオタイ社長インタビューあの洪水から1年半(3/4 ページ)

» 2013年05月01日 16時50分 公開
[永山昌克,Business Media 誠]

ものづくりの中で付加価値を創造する

――御社の時計工場は、山形や中国にもあります。このタイ工場ではどのモデルを生産しているのですか?

狩佐須 もともとタイの工場は、G-SHOCKのメイン工場という位置付けです。山形工場ではオシアナスやプロトレック マナスル、MR-G、フロッグマンなどを生産していますが、それ以外のG-SHOCKとBaby-G、プロトレック、エディフィスのほとんどのモデルはここで手がけています。いっぽう中国ですが、全世界の約70%のメタル時計を中国華南地方で作っているという背景もあり、主にメタルのモデルと低価格モデルを生産しています。またG-SHOCKの一部のモデルも作っています。

――日系企業に勤め、G-SHOCKという商品を作るということは、従業員の人にとってはどんな印象ですか?

狩佐須 働いている人にとっては、自分が作ったG-SHOCKなどの商品がデパートの時計売り場にあり、それが世の中に認められていることが大きなモチベーションにつながると思います。私も例えばオシアナスのようないい商品が出るとうれしいし、その気持ちはみんな同じだと思います。

バンコクの巨大ショッピングモール「セントラルワールド」内にある、G-SHOCKの専門ショップ「G-FACTORY」
G-FACTORYで最も人気が高いのは、G-SHOCK「GA-110」シリーズのこのモデル
バンコクのパトゥムワン区にある超高級デパート「サイアムパラゴン」の時計売り場

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