冒頭で「違いがわかる男の」と書いたが、この称号を持つ人は、1970年の松山善三さん(映画監督)を始めとして、ファッションデザイナーのやまもと寛斎さん、レーシングカーデザイナーの由良拓也さん、俳優の高倉健さんら21人。途中「上質を知る人の」「違いを楽しむ人の」など異なるキャンペーン名を経て、2010年の大沢たかおさんで25年ぶりに「違いがわかる男」が復活した。
そして2012年9月のドリカムの起用である。第3弾のCM発表会に登場した中村さんがオファー当時を振り返る。
「『来たな!』『オレ、来たな!』と喜んでたんです。でも、よく見ると『違いがわかる人』になってるじゃないですか。そこで、『おや?』っと思ったわけです」
実は、テレビCMの出演者として41代目となるドリカムの2人は初代「違いのわかる人」なのだ。CM第1弾の「『45年目のダバダ』篇」、第2弾の「『100万人のダバダ』篇」、そして完結編を見ながら中村さんは続ける。
「ご覧のとおり、第1弾では2人の立ち位置は均等に描かれています。でも、第2弾では若干、フォーカスが吉田中心になっていて、ボクからは外れていく……。そして、ついに吉田美和完全フォーカスですよ! 実際、監督とも会話が減っていって『あ、中村さん、よろしくおねがいします』で終わっちゃった」と笑いを誘う。
CM後半で吉田さんが「わぁーっ!」と叫ぶシーンがあるが、当初これは台本になかったという。「2人で盛り上がってる横で、ボクは(撮影現場である屋上の)手すりにもたれてゴールドブレンドを飲んでいるわけです」(中村さん)
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