ワコール、男性下着の新ブランド「ワコール メン」でデザイナーズ下着に対抗

[岡田大助，Business Media 誠]

　ワコールが、百貨店向けの男性下着ブランド「WACOAL MEN（ワコール メン）」を2013年春に立ち上げる。「アンダーウエアで日本の男に革命を」をテーマに掲げ、機能性と着心地を追求した商品群を展開する。

　ワコール メンが対象とするのは、30代〜40代の男性。女性用下着で培ったノウハウとワコール人間科学研究所の研究データを基に、吸汗速乾性や接触冷感などの機能性やジャストフィットによる着心地の良さを提案する。

　具体的には、男性のフロント部分の快適性を向上する「フロント快適立体設計」「ポジション安定」「らくらく前開き」など20種近い機能を組み合わせたボクサーブリーフやシャツ、ステテコなど40品番を展開する

着心地重視でインポートブランド下着に対抗

　かつて「綿の白地」が主流だった男性下着市場もカラフルになってきた。同社は1991年に「BROS（ブロス）」ブランドで合成繊維によるカラー展開を開始。その後、機能性下着「クロスウォーカー」や現代版ステテコ「部屋テコ」、現代版腹巻「ボディウォーマー」などを提案してきた。

　今日の百貨店向け下着市場は、ファッション性やデザイン性に優れる海外ブランドのライセンス商品がひしめきあっている。ワコールでは、デザイン性に加えて「着心地から得られる高揚感」を訴求ポイントに据え、新市場の開拓を目指す。