カーネル・サンダースも納得? JALの機内食「AIR ケンタッキーフライドチキン」(1/2 ページ)

» 2012年11月28日 13時58分 公開
[岡田大助,Business Media 誠]
AIRKFC AIR ケンタッキーフライドチキン

 JALが異業種とのコラボで展開している機内食「AIRシリーズ」。これまでにもモスバーガーや吉野家、ミスタードーナツなどと協業してきたが、12月1日からスタートする第7弾は「AIR ケンタッキーフライドチキン」だ。

 AIR ケンタッキーフライドチキンは、成田発の国際線※のプレミアムエコノミー/エコノミークラスで、目的地到着直前に提供する2食目の機内食として、2013年2月28日まで提供する。メニューは、骨付きチキンとチキンフィレ、フラットブレッド、レタス、特製マヨネーズ、コールスローのセットとなっている。オリジナルのランチョンマットにはJALとケンタッキーフライドチキン(KFC)のロゴが並び、特製ボックスには大空を背景にしたカーネル・サンダースが描かれた。

※提供路線:成田発 ニューヨーク、ボストン、シカゴ、ロサンゼルス、サンディエゴ(12月2日〜)、ロンドン、パリ、フランクフルト線

機内で「KFCのチキン」を再現するため開発に1年を要す

 メニューの開発を担当する商品サービス開発部の田中誠二さんによれば、「骨付きチキンは機内専用サイズにカットした手羽元チキン。チキンフィレは店舗ではチキンフィレサンド用として使っているもの。機内のオーブンで温めて提供するが、実際の店舗と同じ味わいにするために最適なサイズを見つけるまで試行錯誤を繰り返した」という。

 地上と同じ味の商品を機内で出すことについてKFC側のこだわりは非常に強く、開発には1年の期間を要した。実際に一般客を乗せた飛行機で5〜6回程度の実証試験を繰り返し、その際、米本国から品質管理担当者も味を確認しにきたという。

 油で揚げたチキンなので、加熱方法を間違えるとべちょべちょになってしまう。試行錯誤の多くは加熱時間と加熱温度の追求に費やされた。そのため、AIR ケンタッキーフライドチキンは従来のAIRシリーズと異なり、ファーストクラスやビジネスクラス向けのアラカルトメニューとして随時提供をしない。その理由は、電子レンジを使った加熱では品質が保てないからだという。

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