六本木で宇宙旅行、「スター・クルーズ・プラネタリウム」を体験してきた週末散歩(1/2 ページ)

» 2012年11月26日 18時41分 公開
[宮田健,Business Media 誠]
大平貴之さん スター・クルーズ・プラネタリウム総合プロデューサーの大平貴之さん

 11月23日より、六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーで「スター・クルーズ・プラネタリウム」が開催中だ。MEGASTAR(メガスター)の開発者として知られる大平貴之さんが総合プロデュースを手掛ける、ちょっと変わった体験型プラネタリウムだ。

 星空を知りつくしたプラネタリウムクリエイターの大平さん。彼がプロデュースした今回のイベントは、単なるプラネタリウムにとどまらない。既存のプラネタリウムのようにショーの時間を区切って見る形式ではなく、ウォークスルー型で参加者が自分のペースで見られるようになっているのだ。

 新作では「宇宙旅行」がテーマ。小倉信也さんデザインの「スタークルーザー」に乗り、宇宙を旅するという趣向だ。

さらば地球よ、目指すは土星

新3D SKY WALK きらめく星の中に北斗七星が発見できるだろうか?

 会場は4つのエリアに分けられており、「土星ステーションへの旅」「新3D SKY WALK」「未知なる地球への帰還」「MEGASTAR」を体験できる。参加者は地球から遠く離れた土星に向かい、再び地球に戻ってくるというわけだ。

 立体的に配置された星の中を歩くことができる新3D SKY WALKは圧巻だ。本物の星のデータに基づいた配置で、特定の場所に立つと北斗七星やオリオン座など、なじみの深い星座を眺めることもできる。

 興味深いのは3つ目のエリア「未知なる地球への帰還」の趣向だ。土星ステーションから準光速で137億年の彼方、宇宙の果てを見たあとに地球に帰還する。そのとき、地球や太陽系はアッと驚くような状況になっているのだ。

ウラシマ効果 ウラシマ効果とは何か?

 このあらすじでピンとくる読者もいるかもしれないが、その想像をはるかに超えるスケールでストーリーが展開される。果たして、無事地球に帰ってこられるのか、それは実際に体験していただきたい。

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