今や「中華にワイン」――香港ワイン&ダイン・フェスティバルに行ってきた旅好き女子・オノリョの香港レポート(1/3 ページ)

» 2012年11月26日 08時00分 公開
[小野田涼子,Business Media 誠]

著者プロフィール:小野田涼子(オノリョ)

 スキあらば旅に出る、自他ともに認める旅好き&誠世代のアイティメディア社員。とはいえしがない会社員なので、週末や短い休暇を使った国内外の旅を無理しない程度の予算で楽しむ「ニッポンの会社員旅」を実践中。アイティメディア旅部部員にして、ONETOPI旅キュレーターの一員でもある。

 東京出身だが一人暮らし歴は長く、ソーシャルアパートメントにも興味アリ。こんな記事こんな記事も書いている。


 香港と言えばきらびやかなネオンとグルメとショッピング! 中でも「食」は東京に負けず劣らずのお店が軒を連ね、高級レストランからB級グルメ、屋台まで、様々な食スタイルを楽しむことができる魅力的な街だ。筆者がアジア旅行を楽しむ時は、どちらかというと屋台やB級グルメに行きがちなのだが、今回十数年ぶりに訪れた香港はとてもおしゃれな都会で驚いた。

 思えば初めて香港を訪れたのは、まだ英国領時代、1997年に中国へ返還される前年のこと。香港と言えば飲茶、飲茶と言えば中華! 青島ビールで流し込み、その後は紹興酒で……そんなワンパターンな思い込みは、今回完全に覆された。香港で筆者を待っていたのは、おいしいワインの数々だったのだ。

星光大道(アベニュー・オブ・スターズ)で見かけたでっかいワインのオブジェ

1人あたりのワイン消費量は、香港がアジアで1位

 正直、「香港でワイン」というイメージはまったくなかった。しかし香港のワイン消費量は年々増加しており、今や1人あたりのワイン消費量は香港がアジアでトップとの調査結果も出ているほど(参照リンク)

 なぜ香港でワインブームなのか? 理由は、2008年の香港政府による酒類の関税撤廃と許認可制の廃止という経済政策だ。ワインにかけていた関税40%が一気にゼロになったため、香港への輸出が急増したのである。そして近年では、ワインを飲み続ける1カ月……もとい、ワインを始めとした食の祭典「香港ワイン&ダイン・マンス」が開催されるほどの盛り上がりを見せている。

 というわけで本記事では、ワイン&ダインの1カ月のオープニングイベントとなる「第4回 アメリカン・エキスプレス香港ワイン&ダイン・フェスティバル」の様子をレポートしたい。今年は11月1〜4日の4日間、西九龍ウォーターフロント・プロムナードで開催された。しかし広い。回りきる自信がない(飲んだら余計に)。

香港ワイン&ダイン・フェスティバルのパビリオン
夜になると、エントランスの向こうにビルのライトアップが。香港っぽい!
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