地元の人しか知らない? うどん県のオススメスポットを聞いてきたハチロクに乗って、12時間・500キロの旅(前編)(1/7 ページ)

» 2012年11月02日 12時20分 公開
[土肥義則,Business Media 誠]

 ボクはいま、瀬戸大橋の下にある「瀬戸大橋記念公園」にいる。なぜ、そんなところに? と思われるだろうが、これにはワケがあるのだ。

――週末、トヨタの86(ハチロク)に乗って、“うどん県”(香川県)に行ってきますね。

 会社の中でそんな会話をしていたところ、T嬢が食いついてきたのだ。

 「えーっ、いいなあ〜、ワタシも連れて行ってくださいよ。ねね、お願い。ワタシ、うどん県の近くに住んでいたので、いろいろと詳しいんですよ」

 それは心強い。で、どこに住んでいたの? 徳島? 愛媛? と聞いたところ「隣の県ですよ」との返事。なんだか怪しいと思って、問い詰めてみると、小さな声で「兵庫県……」。淡路島であればまだ“隣り”ともいえなくないが、兵庫県の宝塚市だとか。香川県高松市から直線距離にして約130キロに位置する。決して“近い”とは言えない。

 「もうワタシのお腹はうどんになっちゃいましたー。待ち合わせはどこにします? レンタカーを大阪で借りる? じゃあ、そのレンタカー屋さんで」

 とかなり強引に、T嬢は“同伴”を決めてしまったのだ。

瀬戸大橋のふもとにある「瀬戸大橋記念公園」。ここから旅がスタートした
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