2011年の東京モーターショーに出展されたコンセプトカー「マツダ 雄(TAKERI)」は、ディーゼルエンジン「SKYACTIV-D」やキャパシタを使った減速エネルギー回生システム「i-ELOOP」を搭載するなど、当時から次期アテンザのコンセプトだと目されていた。
実際に、モスクワモーターショー2012で披露した新型アテンザ(欧州名 Mazda6)は、ショーカー的デザインだったヘッドライトやミラーなどが現実的なものになっているものの、ほぼ雄(TAKERI)のルックスを踏襲している。
「雄(TAKERI)は全幅が2メートル近く(※)ありましたが、アテンザのセダンは1840ミリまで縮めています。見た目の印象を変えないように、0.2ミリ、0.3ミリといったレベルで細かく設計を詰めています。多くのショーカーのように『それで終わり』とお客さまをがっかりさせたくありませんでした」(鈴木さん)
実は、インテリアでも雄(TAKERI)のイメージは引き継がれている。上述のドアトリムの肉厚感やダッシュボードを貫く水平基調の加飾パーツは、形は異なれども雄(TAKERI)に存在していたのが確認できる。
新型アテンザの詳細は11月20日に発表される。2リッターと2.5リッターのガソリンエンジン「SKYACTIV-G」と、2.2リッターのクリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D」を搭載するモデルをラインアップ。
エンジン名 | 最高出力 | 最大トルク |
---|---|---|
SKYACTIV-G 2.0 | 114キロワット(155馬力)/6000rpm | 196ニュートンメートル/4000rpm |
SKYACTIV-G 2.5 | 138キロワット(188馬力)/5700rpm | 250ニュートンメートル/3250rpm |
SKYACTIV-D 2.2 | 129キロワット(175馬力)/4500rpm | 420ニュートンメートル/2000rpm |
燃費は、2リッターのガソリンモデル(AT)がリッター17.4キロ、2.5リッターモデルが同15.6キロ、ディーゼルモデル(AT)がリッター20.0キロとなる。また、ディーゼルモデルには6速MT「SKYACTIV-MT」搭載モデルも用意しており、こちらはセダンがリッター22.4キロ、ワゴンが22.2キロとATモデルより良い燃費を実現している。これは車重の違いによるものだそうだ。
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