日産、自律運転する電気自動車をCEATECに――スマートフォンから駐車命令

[岡田大助，Business Media 誠]

　日産自動車は、10月2日から始まる最先端IT・エレクトロニクスの総合展「CEATEC JAPAN 2012」に、自律走行する電気自動車（EV）テストカー「NSC-2015」などを出展する。

　NSC-2015は、車両全周カメラによる周辺環境認識技術と、4Gモバイル通信による車両遠隔モニタリングシステムを使って「自動運転」する。同社によれば、位置検出にGPSを使う方式とは異なり、地下駐車場などでも正確な周辺環境認識ができるほか、スマートフォンと連携したアプリケーションの活用が期待できるという。

　例えば、目的地入口で降りたドライバーがスマートフォンを使って「自動駐車」を指示すると、NSC-2015が自動的に駐車場の空きスペースを探し出し、駐車枠にクルマを停めるという。また、駐車スペースからの呼び出しも可能だ。

　このほか、駐車中には「セキュリティカメラシステム」が自動的に起動。車両周辺の不審者や不審な動きを感知すると、ドライバーのスマートフォンに自動通報を行うシステムも搭載する。

　このほか、ブース内の街路灯を日産リーフの電力で点灯する非常時を想定したデモンストレーション「LEAF to Community」や、「EVパワーステーション」を活用した家庭への電力供給システム「LEAF to Home」、2人乗り超小型EV「Nissan New Mobility Concept」などを展示する。