アウディ、日本市場初導入のハイブリッドセダン「Audi A6 hybrid」(1/2 ページ)

» 2012年09月24日 18時07分 公開
[Business Media 誠]

 アウディ ジャパンは9月24日、ミドルセダンの「Audi A6」シリーズで、同社のモデルでは国内初となるハイブリッドカー「Audi A6 hybrid」を発売した。価格は690万円。

A6 hybrid Audi A6 hybrid

 A6 hybridは、2リッター直列4気筒DOHCインタークーラー付きターボエンジンと交流同期モーターを搭載するFFモデルのみを導入する。燃費はリッター13.8キロ(JC08モード燃費)となり、A6セダンと比べて17%改善した。

 トランスミッションは8速AT(ティプロトニック)を組み合わせる。従来のトルクコンバーターの代わりにディスク型の電気モーターを搭載し、ティプロトニックは多板クラッチとともに働いて電気モーターやエンジンを連結したり切り離したりする。

 アクセルをフル加速状態まで踏み込んだ場合、モーターは「ブースト」モードとなる。ドライブモードがSの場合は、数秒間ながらもシステム最大パワーを発揮する。

A6 hybridA6 hybridA6 hybrid

 ガソリンエンジンの最高出力は155キロワット(211馬力)/4300〜6000rpm、最大トルクは350ニュートンメートル/1500〜4200rpm、モーターの最高出力は40キロワット(54馬力)、最大トルクは210ニュートンメートルで、システム全体では最高出力180キロワット(245馬力)、最大トルク480ニュートンメートルとなる。静止状態から時速100キロまでの加速は7.3秒だ。なお、エンジンに補機として搭載していたオルタネーターは廃止した。

A6 hybrid トランクルームにある出っ張りがバッテリー

 また1.3キロワット時の電力を蓄えられるリチウムイオンバッテリーを後部座席とトランクルームの中間下に置く。フル充電状態であれば、時速60キロの定地走行で約3キロのEV走行が可能だ。また、EVモードでも最高速度は時速100キロまで到達する。バッテリーの重量は36.7キロで容積にすると26リットルと小さく、トランクルームを大きく犠牲にしない(トランク容量は375リットル)。

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