JAL、国際線の機内食を一新――「空の上のレストラン」をイメージ

» 2012年09月13日 14時35分 公開
[Business Media 誠]

 日本航空(JAL)は、2013年1月から欧米線、豪州線、東南アジア線の機内食メニューを一新する。テーマは「空の上のレストラン」で日本を代表する4人の料理人がドリームチームを結成する。また総合アドバイザーは、放送作家の小山薫堂さんが務めた。

JAL (左から)山本征治シェフ、山田チカラシェフ、植木義晴社長、小山薫堂さん、狐野扶実子さん、下村浩司シェフ

ファーストクラスとビジネスクラスはオーベルジュ

 欧米線、豪州線、東南アジア線の新たな機内食のコンセプトは「空の上のレストラン」。特にファーストクラスとビジネスクラスでは、「スカイオーベルジュ BEDD(ベッド)」と名付け、日本を代表する4人のシェフが腕をふるう。

 BEDDには、「おなかが満たされたあとには、座席をベッドにしてゆっくりと休んでもらえる」というニュアンスが含まれており、最後の「D」には食事を意味するDineのほか、おいしい(Delicious)、夢見心地(Dream)という意味も込めたという。

 ファーストクラスを担当するのは、ミシュラン三つ星にも輝いた「日本料理 龍吟」の山本征治シェフ。「日本料理のシェフが描く『洋食』を創りたい。洋の料理でも心は日本。日本の季節感や自然の恵みを世界に発信したい」と語る。

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 ビジネスクラスとジャカルタ線のファーストクラスを担当するのは、フレンチレストラン「エディション・コウジ シモムラ」の下村浩司シェフ。ミシュラン二つ星の下村シェフは「アジアの主要都市やモスクワ、シドニーと渡航先が広い。日本人のフレンチシェフとして、おいしいと思ってもらえるものを提供したい」とコメントする。

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 麻布十番で和と洋が融合したレストラン「山田チカラ」を営む山田チカラシェフはビジネスクラス担当。「おもてなしを重視した機内食で、JALの『チカラ』になりたい」という。

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 ビジネスクラスを担当するもう1人は、ダイエットやカロリー控えめではなくポジティブなヘルシーを掲げる料理プロデューサーの狐野扶実子さん。「機内は寒いというイメージがある。ハーブやミントなど、体が温まる食材を使ってリラックスしてもらいたい」と語った。

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 プレミアムエコノミークラスとエコノミークラスには、日本全国の「旬の美味」を取り入れて開発する空のご当地メニューを導入する。また、過去の取り組みでも好評だった、モスバーガーや吉野家といった日本で愛されているフードブランドとのコラボレーションメニュー「AIRシリーズ」も展開する。

 AIRシリーズでは、「AIRたいめんけん」「AIR吉野家」「AIRモスライスバーガー」などが再登場。このほか、JALが作るご当地メニュー「J級創作グルメ」や、プレミアムエコノミークラスのみとなるがディーン&デルーカのアイスクリーム、アンティークのとろなまドーナツも用意する。

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