第5戦はサバイバル、鈴鹿1000キロ耐久レースの勝者は?SUPER GT 2012(2/4 ページ)

» 2012年09月05日 08時00分 公開
[奥川浩彦,Business Media 誠]

予選失格、最後尾スタートのtriple a Vantage GT3が大逆転

 GT300クラスは、予選でトップタイムを出した66号車 triple a Vantage GT3が、予選後に燃料タンクの容量オーバーで失格。繰り上がりでポールポジションを獲得したのは、前戦でデビューしたばかりの16号車 無限 CR-Z GTとなった。

SUPERGT 66号車 triple a Vantage GT3

 スタート直後の1コーナーはポールスタートの16号車 無限 CR-Z GTが制したが、その後方では予選2位、3位の3号車 S Road NDDP GT-Rと0号車 GSR 初音ミク BMWがサイド・バイ・サイドの攻防をみせ0号車 GSR 初音ミク BMWが2位にポジションアップした。

 予選で好調だった16号車 無限 CR-Z GTは決勝ではペースが上がらず、1周目に0号車 GSR 初音ミク BMWと3号車 S Road NDDP GT-Rに抜かれ順位を落とした。その後も徐々に順位を落とし、13周目には17位まで後退した。

SUPERGT 3号車 S Road NDDP GT-R

 66号車 triple a Vantage GT3は最後尾から怒濤の追い上げを開始。1周目に18位。2周目に15位、3周目に13位、4周目に12位、5周目に7位と順位を上げた。

 そのままの勢いで7周目に6位、8周目に4位、9周目に3位、10周目に2位まで浮上。トップの0号車 GSR 初音ミク BMWを15周目の1コーナーでアウトから抜き、わずか15周で最後尾からトップまだ浮上した。

 2位に後退した0号車 GSR 初音ミク BMWがピットインを予定してた34周目にスローダウン。そのままエスケープにマシンを止めリタイヤ。原因はガス欠だった。

 52号車 GREEN TEC & LEON SLSのクラッシュでセーフティーカーが導入され独走態勢を築いてた66号車 triple a Vantage GT3のマージンはなくなった。各車の差が縮まったためピットインのタイミングで順位を入れ替えながらレースは中盤に差し掛かった。

 66号車 triple a Vantage GT3がピットインすると3号車 S Road NDDP GT-Rが代わってトップに。3号車 S Road NDDP GT-Rがピットインすると61号車 SUBARU BRZ R&D SPORTが見かけ上の順位だがトップに立った。今シーズンから参戦したBRZは初めてトップを走ったが、その周のヘアピンでスローダウン。エンジンが停止しリタイヤとなった。

SUPERGT 61号車 SUBARU BRZ R&D SPORT

 異次元の速さで再び66号車 triple a Vantage GT3は独走態勢を築いたが、その後方では2位の3号車 S Road NDDP GT-R、3位の21号車 ZENT Audi R8 LMS、4位の88号車 マネパ ランボルギーニ GT3、5位に2号車 エヴァンゲリオンRT初号機アップル紫電が終盤に向け表彰台を掛けた争いとなった。

 順位は5位だが2号車 エヴァンゲリオンRT初号機アップル紫電は最後のピットインを完了しているので2位との差は実質10秒程度。最終盤に逆転で2位になる可能性はあったがエキゾーストパイプに亀裂が入り長時間ピットに留まることとなり脱落。

SUPERGT 2号車 エヴァンゲリオンRT初号機アップル紫電

 21号車 ZENT Audi R8 LMSは2位との差を急速に縮め、127周目に30秒ほどあった差を144周目に6秒まで詰め寄り逆転は時間の問題かと思われたが145周目のヘアピンでスローダウン、ガス欠でリタイヤとなった。

 最終盤に2度目のセーフティーカーが導入されるが、GT300クラスは大きな順位変動もなくそのままゴールを迎え、66号車 triple a Vantage GT3が今季初優勝。2位には前戦で優勝した3号車 S Road NDDP GT-R、88号車 マネパ ランボルギーニ GT3が3位となり2戦連続の表彰台を獲得した。序盤で0号車 GSR 初音ミク BMWはリタイヤしたが、同じチームの4号車 GSR ProjectMirai BMWは7位入賞を果たした。

SUPERGT 88号車 マネパ ランボルギーニ GT3

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