日本自動車連盟(JAF)は、高速道路で逆走車と遭遇した状況を再現したビデオを公開した(参照リンク)。逆走事故の危険性や事故を回避するためのポイント、注意点などを解説している。
中日本高速道路(ネクスコ中日本)によれば、同管内だけで過去5年間に発生した逆走事案件数は毎年200件以上。平成23年度の場合、逆走事案は219件発生し、そのうち5件が逆走事故につながっている。
JAFでは、開通前の高速道路を使って逆走車との遭遇シーンを再現した。逆走車は左車線を走っているつもりで追越車線を逆行してくることが多いという。また、お互いの速度が合わさることで回避するための余裕が少ないうえ、逆走車を避けようとするクルマが走行車線を走っているクルマと衝突する危険性もある。
逆走が発生する場所はインターチェンジが5割、本線上が4割だという。その原因はインターチェンジの乗り越し間違いが最も多く、次いで一般道との混同、認知症と続く。実際に、降りる予定だった出口を通り過ぎてしまったため、本線上でUターンするケースも発生している。
逆走車との事故を回避するための予防策として、JAFのインストラクターは追い越しが終わったら走行車線に戻ること、車間距離を多くとることを挙げている。また、遭遇時に適切な減速とハンドル操作ができるように、いつでも正しい運転姿勢を心掛けることも重要だ。
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