AZ785便は定刻の19時よりも少し早く、ローマ・フィウミチーノ空港のランウェイ16Rに降り立った。今回はアリタリア-イタリア航空の新しいマニフィカクラスの体験取材がメインの目的だったので、ローマでの滞在は2日間しかない。時間を有効に使うため、私はさっそく空港とテルミニ駅を結ぶ直通列車「レオナルド・エクスプレス」に乗り込んだ。
ローマで滞在時間が限られているときには、宿泊はいつもテルミニ駅近くのホテルに決めている。空港までは約30分とアクセスがいいし、駅周辺では高級ホテルから格安タイプまで状況に応じてさまざまな宿泊施設が選べるからだ。
今回私が2泊したのは、テルミニ駅から徒歩2分、駅の斜向かいに位置する老舗の四つ星ホテル「ロイヤル・サンティーナ」である。老舗とはいっても最近全面リニューアルされたばかり。部屋もシンプルかつモダンな内装で、防音設備も整い、賑やかな駅前に立地しながら外部の喧騒がシャットアウトされてじつに快適だ。四つ星ホテルとしては値段もリーズナブルで、ディオクレティアヌス帝の浴場やローマ博物館、サンタ・マリア・デッリ・アンジェリ教会なども徒歩圏内とロケーションも申し分ない。
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